米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地教会の管理専門職、ヤマダ・ノリコさんが2月19日、40年以上にわたる岩国基地での勤務を終えた。ヤマダさんはこれまで、基地と岩国市コミュニティの絆を強めるためにその人生を捧げてきた。
ヤマダさんが岩国基地で働き始めたのは1980年10月。副官室、ファミリー・サービス、極東放送(現在の米軍放送(AFN))、報道部での勤務を経て、1999年に教会の管理専門職に就いた。
教会でヤマダさんは、基地と地元コミュニティ間の絆を強めるボランティア・プログラム作成に取り掛かり、このプログラムが何年もの間継続する友好関係を構築することになった。地元の老人養護施設、幼稚園や保育園、児童養護施設の人々は普段、基地隊員やその家族と一緒に時間を過ごすことがほとんどないが、ヤマダさんは基地内の海兵隊員や海軍隊員がこのような施設の人々と一緒に歌や踊り、ゲームができるボランティアイベントを企画調整した。
「基地内にある素晴らしいコミュニティは、ヤマダさんがここでしてくれたことに因るところが大きい。彼女は毎回、15名から40名程度の隊員が参加するボランティア・プログラムを1000回以上、調整してくれた。基地が地元コミュニティとこのように強い関係を保てているのはひとえに、ヤマダさんと彼女が企画したプログラムが永続的な印象を残してくれたからだ。」と話すのは、司令部司令中隊従軍牧師のジョン・ニール海軍少佐。「ヤマダさんが幼稚園のイベントで出会った子供たちの中には既に30代になった子たちもいます。彼らの子供たちはおそらく、同じ幼稚園に通うでしょう。ヤマダさんの親切な行為が世代を超えて、地元市民や基地住人に影響を与えているのです。」
ヤマダさんは、幼稚園や保育園で基地隊員が園児たちと交流している様子を見ているのが一番楽しかったという。「子供たちは英語がほとんどわからないか、理解できてもほんの少しの言葉だけだったはずですが、一緒に過ごすのはとても楽しいことでした。」とヤマダさん。「基地から隊員たちが訪ねた時の気持ちや楽しかったこと、愛情あふれる環境を思い出として、子供たちがずっと持ち続けていてほしいと願っています。ボランティアの隊員たちも子供たちと楽しそうに交流していましたので、彼らにもその思い出をずっと覚えていてほしいです。」