米海兵隊岩国航空基地 -- 米海兵隊と陸上自衛隊の合同軍事演習、「アクティブシールド」が岩国基地で10月17から18日まで実施され、海兵隊員と陸上自衛隊員が訓練を行った。
この演習で日米の隊員が潜在的な安全保障上のリスクを認識し、対応できる現実的なシナリオを再現することにより、基地の任務即応性を保つことができる。
「アクティブシールドは陸上自衛隊と二日間にわたって実施した二国間訓練です。」と話すのは、岩国基地、司令部司令中隊、憲兵副隊長のマシュー・ ブラッテイン中尉。「今年は基地クラスター内にある複数の組織に分散し、北側にある場所へ移動して、米陸軍の第10地域支援群やその他組織へのセキュリティ支援を実施しました。」
演習で陸上自衛隊員と海兵隊員は、ひとつの部隊として協力し、それぞれの状況に対応することで、日米間の団結を強めた。
成功を収めた今年の演習に参加したのは、岩国基地から運用部、憲兵隊、警備増援部隊(SAF)、基地消防隊、危険物対応チーム(HAZMAT)、爆発物処理班(EOD)、第171海兵航空支援師団中隊(MWSS-171)、第36先頭補給部隊(CLC-36)。自衛隊からは陸上自衛隊、第13旅団、第46普通科連隊の憲兵隊と海上自衛隊警務分遣隊が参加した。
「この訓練は、日米が共同で基地防衛を演習する機会となりました。」とブラッテイン中尉。「日米がともに問題に立ち向かう訓練です。」
ブラッテイン中尉は、「アクティブシールドは、日米両方がお互いの隊員や部隊が提供できるものを評価する機会となった。」とも話した。
基地全体を使って実施されたシナリオの中には同時に発生するものあり、海兵隊員と陸上自衛隊員がどのような反応をするかを知るために行われた。
「コミュニケーションが一番重要です。」と話すのは、司令部司令中隊、憲兵、ウィリアム・ヌーチェ伍長。「皆さんの周りでいろんなことが起きているときは、コミュニケーションが決定的要因になることもあります。もし、一人がある事をしていて他の人がまったく別のことをしている場合、その人たちの考えていることは同じではありません。そのため、お互いを適切に支援しあったり、スムーズな運用ができないのです。」
ブラッテイン中尉は、「アクティブシールドで最も重要な成果は、日々の任務では小さなことでさえ、重要なことになると信じることです。」と話す。
「隊員がやっていることはすべてに意味があります。」とブラッテイン中尉。「歩哨(監視)任務、通常のフェンス沿いや境界線警備に意味があります。この演習のように高い警戒態勢に入ると、我々の行動すべてが大きな意味を持つものになります。脅威が大きくなるからです。警戒態勢が上がると、小さなことが大事に至ることになるのです。」