米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国市内にある常照保育園で5月9日、岩国基地住人がボランティア活動を行った。
岩国基地教会は地域奉仕活動を毎月行っており、隊員はこの活動に参加することで、基地と地元地域との関係を強化している。
「このプログラムは10年以上、続けてきました。」と話すのは、基地教会、管理専門職のミナト・シオリさん。「保育園を訪問することで、岩国市民の皆さんと基地隊員との関係を築いています。」
訪問では隊員による自己紹介で始まった。隊員が教室の前に座ると、園児たちから「好きな食べ物」や「一番好きな人の名前」まで、いろいろな質問が飛び出した。
全員が互いに打ち解けたところで、園児たちは「ホーキーポーキー(The Hokey Pokey)」や「あたま、かた、ひざ、ぽん(Head, Shoulders, Knees and Toes)」の歌とダンスを教えてもらった。
アメリカの歌とダンスの後は、ゲームを使って英語の勉強。音楽がかかっている間、子供たちは円になって周り、先生がカードを上に上げたら、カードに書かれている数と同じ人数でグループを作って座る。
「普段は『ABC』を学んだり数を数えるゲームなど、もっと勉強の要素が強いものを行います。」とミナトさん。「ですが、4月に新年度が始まってから、今日は初めての訪問でしたから、勉強よりも楽しく遊ぶことにしました。」
この活動は隊員と園児との絆を結ぶためだけに役立つのではなく、園児の保護者との関係構築にも役に立っている。
「この取り組みは、岩国基地と共存するための第一歩だと信じています。」と話すのは、常照保育園のイソモト・エイコ園長。「子供たちが今日、保育園でしたことは保護者の方々にも伝わるでしょう。そうすることで、基地との関係はより深くなっていくと思います。」
隊員ボランティアと園児たちの交流は、日本の若い世代と隊員が互いの文化をよりよく理解する機会となる。
「子供たちがアメリカ人を街で見ても、いいイメージは浮かばないかもしれません。」とミナトさん。「ですが子供たちが海兵隊員や海軍隊員と時間を一緒に過ごすことで、アメリカ人に対する印象はよいものになるでしょう。それが、子供たちが大人になったとき、お互いの関係構築を容易にするのです。」