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U.S. Marine Corps Staff Sgt. Billy Emerton, left, a flight equipment technician, with Marine Fighter Attack Squadron (VMFA) 242, Marine Aircraft Group 12, 1st Marine Air Wing and Gunnery Sgt. David Emerton, equal opportunity advisor for Headquarters and Headquarters Squadron, Marine Corps Air Station Iwakuni, both natives of Texas, pose for a photo at MCAS Iwakuni, Japan, Dec. 5, 2024. Answering the nation's call has always been a proud tradition in many American homes. Marines having siblings who also serve in the armed forces is nothing new, but for the Emerton brothers, their service has been closer than most. (U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. David Getz)

Photo by Lance Cpl. David Getz

兄弟、そして戦友:エマートン兄弟

15 Jan 2025 | デイビッド・ゲッツ兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

多くのアメリカの家庭において、国の要請に応えることは誇り高い伝統となっている。米軍に入隊した兄弟を持つ海兵隊員は特に珍しいわけではないが、エマートン兄弟にとって、彼らの関係は他の隊員より密接なものであった。 

「入隊前から仲が良かったので、入隊して家族や弟と離れると実感した時はつらかったです。」と話すのは、米海兵隊岩国航空基地、司令部司令中隊(H&HS)、機会均等アドバイザーのデイビッド・エマートン一等軍曹(兄)。 

「私と弟は、本当にいい関係をずっと築いていました。私が長男で、彼は弟です。」とエマートン一等軍曹(兄)は話す。「衝突するということがほとんどありませんでした。問題は一切なく、何をするにもいつも一緒でした。」 

デイビッド・エマートン一等軍曹とビリー・エマートン二等軍曹は共にテキサス州、ハンツビルで育った。ビリー・エマートン二等軍曹は第一海兵航空団、第12海兵飛行大隊、海兵台第242戦闘攻撃中隊の航空機器技術者である。 

「母親は日中働いていました。学校から帰ると、いつも弟と遊んでいました。家に帰って宿題をすませると、一晩中ずっとゲームをやったり、外でバスケットボールやフットボールをしたりしていました。取っ組み合いをすることもありましたが、その後で笑いあったりしていました。」とエマートン一等軍曹(兄)。「当時は家族みんなで多くの時間を過ごし、自分たちの小さな地域で過ごしていました。」 

エマートン一等軍曹(兄)は学校を卒業後、ブルライダー(アメリカなどのロデオで雄牛に乗る競技をする人)になることを夢見ていた。だが、卒業後、別のキャリアパスを追い求めることとなった。 

「ブルライディングをするには、うちにはお金が足りませんでした。その時、海兵隊員が刀でドラゴンを倒す、海兵隊の古いコマーシャルを見て、『これになりたい。』と思いました」 

デイビッドは海兵隊のリクルーターと話し、2012年7月9日、海兵隊に正式に入隊した。 

「私たちが育った故郷には、多くの退役軍人がいました。子供のころ、彼らを目の当たりにしたり、軍隊に関する本を読んだりして、カッコいいと思っていました」とビリー。「兄が入隊したという選択が影響しなかったと言えば、うそになります。」 

4年後、ビリーは兄の後に続くことになった。2016年7月11日に海兵隊に入隊すると、ビリーは新兵訓練を終え、サウスカロライナ州にある米海兵隊ビューフォート航空基地に配属された。偶然にも、兄デイビッドも、そこに配属されていた。 

「私は何度も考えが変わりました。ブートキャンプ(新兵訓練)へ行き、海兵隊で自分が何をしたいのか、海兵隊に残りたいのか、何度も自分の考えが変わりました。自分の目標はいつも、一等軍曹か准尉になることでした。」とデイビッドは話す。 

デイビッドは、軍における初期のキャリアにおいて、海兵隊で経験を積み、階級を上げていくという、自分自身に野心的な目標を持っていた。海兵隊を除隊した時にキャリアを作っておくためだ。しかし、海兵隊にしばらく勤務した後、デイビッドもビリーも、海兵隊は自分たちにあっている場所なのかと疑問を持つようになった。

「海兵隊との契約は一回だけのつもりでした。最初に配属された先では、あまりよい上官に恵まれず、不満を持っており、再入隊は考えていませんでした」とビリー。 

だが、伍長コースに参加したことで、ビリーは海兵隊に対して新しい考え方を持つことができるようになった。 

「伍長コースに参加して初めて、よいリーダーシップに触れることができました」とビリー。「ほかの海兵隊員と深く対話することで、再入隊を決意し、海兵隊に対して新しい考えを持つことができました」 

デイビッドも海兵隊を除隊しようとした直前で、最後に気持ちの変化があり、海兵隊こそが自分の居場所だと決心した。 

「ある時期、私は除隊を考えていました。実際、三等軍曹として軍の訓練学校に行っていたときは再入隊を拒否しました。ですが幸運にも、そこで素晴らしい先任上級曹長に出会うことができました。彼女は素晴らしいリーダーで、私の力になってくれました」とデイビッド。「その後、海兵隊員をキャリアにしなければと思ったのです」 

トレイシー・ニコルソン先任上級曹長は、デイビッドの再入隊を支援することを決意し、デイビッドの再入隊契約書類が確実に処理され、承認されるよう、常に尽力してくれた。 

「ニコルソン先任上級曹長は二日おきに電話し、私の契約書類がどこまで進んでいるのか確認し、その手続きが進むよう後押ししてくれました。彼女一人でやってくれたのです」とデイビッド。「海兵隊を除隊する予定だった日の一週間前に昇進しました」 

 デイビッドとビリーは同じ基地に配属され、最終的には、海兵隊に共にとどまることを決めた。そして、彼らは互いを支えあい、それぞれのキャリアの進み方を見守ることとなった。 

「弟が昇進する場面に何度か立ち会うことができました。最近だと、彼が三等軍曹と二等軍曹に昇進した際に、セレモニーで新階級のピンバッジをつけることができました」とデイビッドは話す。「同じ基地に配属されてよかったと感じるのは、こういうところです。弟がキャリアを積んでいくのを見ることができるからです」 

デイビッドは兄として、弟が成長し、自分自身を高めていくのを見て誇りに思っているという。 

ビリーも「兄の成長を目の当たりにすることができ、兄が現在の地位を得るために成し遂げたことがわかります」と話す。 

エマートン兄弟は直接、一緒に働いていないが、それぞれの指揮下にある海兵隊員と話をすることで、自分たちが海兵隊員のキャリアにどのような影響を与えているかを知ることができる。

「再入隊や昇進セレモニーで、弟の下で働く海兵隊員が彼について話したことを聞いて、彼がいい仕事をしているということがわかりました」とデイビッド。「それは私にとっても有益なことで、私自身を海兵隊に留まろうと思わせてくれるのです」 

デイビッドとビリーは、部下の海兵隊員に常に影響を与えており、兄弟両方とも、海兵隊員の心身の健康を最優先事項と考えている。

「部下の海兵隊員が成功し、昇進させることは喜びです。私にとっては感動的なことです。彼らがキャリアを継続して積み上げているのを見ることは、非常に大きな喜びです」とデイビッド。 

デイビッドは部下の海兵隊員のキャリア形成を支援する一方で、弟であるビリーが同じ基地に配属されていることで、お互いの家族が支援しあい、成長を続けることができた。 

「兄の家族の成長を見守ることができて嬉しく思います。また、その一部になれること、そして私たち全員が近くにいられることは素晴らしいと感じています。私たちの関係にとって良いことです」とビリー。 

エマートン兄弟は今も集まって、昔を懐かしんだり、共通の趣味を通じて家族の絆を保っている。 

「義理の父が昔、私たち兄弟に肉のグリルやスモークの仕方を教えてくれました。そのおかげで、私たちは今でも二人で楽しむことができています。いつも一緒にやったり、お互いに新しいレシピや材料、ちょっとしたヒントやコツなどを教えあっています。自分だけでは絶対に考え付かないもので、兄が見つけてくれたものです」とビリー。 

岩国に弟がいることは、デイビッド自身だけでなく、彼の家族にとっても助けになっている。それは、お互いの家族にとって、特別な支えになっているからである。

「弟が岩国基地にいて、私の家族が困難を乗り越えるのを助けてくれたことは、とても大きな支えになりました。ありがたいことに、弟はいつもそばにいてくれました」とデイビッド。「岩国に弟がいることは、私の子供たちにとっても素晴らしいことですし、私の妻は、弟の妻とつながりを持つことができます。家族全体にとっていいことです」


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