米海兵隊岩国航空基地 -- 4月15日に予定されているフレンドシップデーに向けて、米海兵隊岩国航空基地では3月26日、海兵隊員が爆発物処理(EOD)訓練を実施した。この訓練は、フレンドシップデーで予定されている海兵隊の空爆や航空支援を実演する海兵空陸任務部隊(MAGTF)デンストレーションを中心に実施された。
岩国基地所属の米軍隊員と海上自衛隊員が共同で開催する2023年4月のフレンドシップデーは、新型コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、4年ぶりの開催となる。フレンドシップデーは岩国基地を一般に開放し、航空ショー、様々なエンターテイメントやアメリカの食べ物など、来場者に楽しんでもらう一日になっている。
「フレンドシップデーは岩国最大の地域社会イベントであり、EODはMAGTFデモンストレーションで火工演出をする。これは、基地とホスト国のコミュニティとの一体化において大きな意味を持つ。」と話すのは、米海兵隊岩国航空基地、司令部司令中隊、爆発物処理班(EOD)指揮官のケラン・モリソン上級准尉3。「これは我々の戦闘能力を示すだけでなく、岩国基地がどのように統合されているかを示すMAGTFデモンストレーションにおいて積極的な非戦闘能力を示すものである。」
岩国基地の爆発物処理班の主要任務は、米国内外の不発弾(UXO)から即席爆発物(IED)、さらには大量破壊兵器(WMD)まで、基地や周辺コミュニティにとって脅威となる爆発物の検知、場所の特定、処理、回収、そして処分し、基地を支援することである。
EOD技術者には厳しい訓練基準や即応態勢基準を満たすことが義務付けられており、それを満たすためには爆発物を起爆させる習熟度が必要である。フレンドシップデーのMAGTFデモンストレーションは、この習熟度を来場者に示すことができる、EODチームにとってはまたとない機会である。
実弾訓練では、EOD技術者が爆発物の扱い方、効果、安全な使用方法手順や、人員や財産へのリスクを低減するための適切な手順などを訓練した。
モリソン上級准尉は、「EODチームはフライトライン上の限られた敷地と時間内で実践的な訓練を行う一方、多くの課題に直面した」と指摘した。通常、EODは岩国基地から数百メートル離れた島で爆薬処理を実施しており、飛行場での訓練はEODチームにとって「勝利」と呼べる、絶好の機会となった。
「EODは危険な仕事だが、その一方で楽しいことや、自分でコントロールできることもあり、EODチームが友好的に活動できることを実証できた。」とモリソン上級准尉。
フライトラインでの訓練により、EODチームは制限のある場所と時間の中でその能力を発揮し、磨き上げることができた。
フレンドシップデーを目前に控え、小型爆弾、大型爆弾、機銃掃射、リング・オブ・ファイアなどの爆発を披露するため、EODチームは引き続き訓練をしていく予定である。