米海兵隊岩国航空基地 -- 航空機中間整備部(AIMD)岩国分遣隊の米海軍隊員とその家族が1月20日、部隊ツアーとして柳井と周防大島を訪れた。
このツアーのメインは周防大島で開催された「紅白餅合戦」での餅まき。AIMDはこれ以外にも歴史のある古い建物を訪れたり、レストランで鍋を楽しんだり、しょうゆ工場やケーキ工場を見学した。
AIMDは岩国基地の親善大使として、周防大島観光協会から餅まきに招待された。AIMDがこの餅まきに参加するのは今年で二回目。
餅まきには海軍隊員とその家族が参加し、櫓の上から餅を観客に向かって投げる。餅の中には他と違う印がつけられたものもあり、それを拾うと景品と交換できる。
AIMD担当官のトーマス・ミヤノ海軍少佐は「この旅行の目的は部隊の士気と結束力を高め、海軍隊員を基地の兵舎から連れ出して、基地以外の日本で新しい体験をさせるためだ」と話す。
「多くの場合、隊員は基地外に出ることはあまりありません。出たとしても何をしていいかわからない。」とミヤノ海軍少佐。「周防大島は本当にすてきな場所です。今回もこの祭りに招待していただいたので、バスを貸し切ってツアーとしてやってきました。」
ツアーは一日がかりで多くの場所を訪れたが、鍋料理のお店はメイン通りから外れた小高い丘の上にあるなど、そのほとんどが少しわかりにくい場所にあった。隊員たちがお菓子を試食したケーキ工場から150年前の樽で作られているしょうゆ工場など、ツアーはよく考えられた内容になっており、公共の交通機関で行くのは難しい場所に隊員たちを連れて行ってくれた。
「車を持っていなかったり、単身で岩国に来ている海軍隊員にとって、今日は楽しい旅行になりました。」と話は航空機体整備員のゴルダ・ラッセル海軍上級上等兵曹。「個人で出かけるよりもツアーに参加したほうが、簡単だったと思います。このツアーのような部隊ごとのイベントは仲間意識を養うことができ、隊員はただ、バスの座席に座って観光を楽しめばいいだけです。」