米海兵隊岩国航空基地 -- クラブ岩国で6月25日、日本人従業員退職式が行われ、退職者とその上司や同僚など関係者が出席した。
退職式に出席して感謝状を受け取ったのは15名だったが、基地内の様々な部署で働いてきた退職者は全部で39名に上る。
民間人事部(CHRO)、従業員管理関係調整職の田坂幸久さんによる開会の挨拶の後、退職者への感謝状授与が行われた。
感謝状授与に続き、岩国基地司令のロバート・ブシェー大佐から退職者に対し、基地に建設的な影響を与えてきたことについて謝辞が述べられた。
「岩国基地は太平洋地域の安定的な平和の維持に重要な役割を担っています。」とブシェー大佐。「毎日仕事をしている間は、皆さんそれぞれの貢献がどれほど重要かを理解することは難しかったかもしれません。ですが、皆さんの誠実さと献身的な働きなしでは、我々が岩国基地で任務を遂行することはできなかったでしょう。基地の成功とは皆さんの成功であることを知り、皆さんそれぞれが大きな喜びを感じていただきたいと思います。」
39名の日本人従業員の勤続年数は16年から37年までとさまざま。正式に退職する一年前に契約を結び、彼らの後任者を一年間訓練する。
この退職式は毎年実施されており、一年以内に退職する日本人従業員全員に対してその栄誉を称え、基地が彼らの献身的な働きぶりに感謝を示している。
民間人事部長のトレイシー・ソイヤーさんは、日本人従業員の基地に対する誠実さと、基地の任務遂行のために彼らがしてきた貢献を賞賛した。
「隊員が2、3年で移動していくのに対して、日本人従業員の皆さんは基地でずっと働いてくれます。ですから、日本人従業員のいない基地は想像ができません。」とソイヤーさん。「もし、人事部の日本人従業員が私を正しく導き、職場に慣れさせてくれなければ、うちの事務所は存在すらできないでしょう。退職する日本人従業員の皆さんの存在は本当に寂しく思います。」
日本人が米軍基地で働くことは、言葉の壁のようないくつかの障害を引き起こすこともあるが、日本人もアメリカ人もこれらの困難を乗り越え、これまでに友好を深めてきた。
「私は英語が得意ではないので、アメリカ人とコミュニケーションをとることは簡単ではありませんでした。」と話すのは、施設部の技術者、ホリノ・ミノルさん。「ただ、とても明るい海兵隊員の皆さんと一緒に働くことは、大変楽しいものでした。皆さんと一緒に働くことができ、人生において大変いい経験になりました。おかげで、英語を話す力も上達しましたし、アメリカの文化や習慣、礼儀について学ぶことができました。」
日本人は元来、感謝をよく表す人たちだが、この退職式はこのような日本人に対し米軍基地がどれぐらい感謝しているかを表すためのものでもある。
ブシェー大佐は「全海兵隊員、民間従業員を代表して、日本人退職者の皆さんが基地内組織や基地コミュニティのために貢献してくれたことすべてに対し、心からのお祝いと感謝を述べたいと思います。」と話した。