米海兵隊岩国航空基地 -- 3月5日と6日、岩国基地で、第一回少年少女サムライシュートアウトサッカートーナメントが行われ、10校の高校チームが参加した。
第一回トーナメントを制したのは、男子の部、女子の部とも神戸から参加したカナディアンアカデミー高校。
男子準優勝は岩国基地のマシュー・ペリー高校、女子準優勝は三沢基地、ロバート・エドグレン高校であった。
「昨年も試合をしたのだが、昨年は試合だけでトーナメントではなかった。」と話すのは、マシュー・ペリー高校のサッカーコーチ、マーク・レンジさん。
「今年はトーナメントにしようと決めたのは、ただ試合をするだけよりも生徒が興味を持ってくれるからだ。」
2日間行われたこのトーナメントでは各チーム、4試合を戦い、トーナメント全試合を通しての得点に基づいて優勝チームを決めた。
また、各チームには勝敗に応じて勝ち点が与えられ、勝った場合に3点、同点の場合に1点、負けた場合は0点とした。
2チームが同点だった場合、各ゲームで勝ったチームが負けたチームに対して決めたゴールの数に応じて(つまり「得失点差」に応じて)勝者を決めた。各試合での得失点差は最大5ゴールで、トーナメント終了時にゴール数が最高であったチームが優勝者となった。得失点差でも同点の場合は、コイントスで勝者を決定した。
「カナディアン・アカデミーは強かった。」と話すのは、佐世保基地、アーネスト・キング高校、男子サッカーチームのコーチ、スティーブ・カンナーさん。
男子の部では、カナディアン・アカデミーとマシュー・ペリー高校はトーナメント終了時点で勝ち数は同じだったが、得失点差で計算すると、マシュー・ペリー高校は12点、カナディアン・アカデミーは15点。結果、カナディアン・アカデミーが第一回の優勝者となった。
今回のトーナメントは米国州立高校協会のルールに従って行い、次のルールを追加した。
• 各ゲームは5分のハーフタイムをはさんで30分とする。
• 選手の交代はレフリーの判断で行う。
• 控え選手のいるチームが選手交代する場合は、相手チームも選手の交代が許される。ただし、速やかに行いゲームの中断は行わないこと。
• 控え選手のいないチームが、補欠選手を新しく入れることはできない。
ルールは十分やりがいのあるものではなかったが、一週間を通じて雨が降ったことに加え、土曜早朝にも雨が降ったせいで、ペニーレイクのサッカー場はコンディションがよくなかった。
この日はずっと、コーチ、選手、職員が15分から20分交代で、スクイージーを使ってサッカー場から水を抜いた。
「サッカー場の水を抜くために、試合進行がすべて遅れてしまった。雨で不利になったチームもいたが、おかげで自分たちは相手のボールを阻止することができた。」と話すのは、マシュー・ペリー高校、女子サッカーチームのコーチ、クリストファー・アンダーセンさん。
女子の部、最高殊勲選手(MVP)はロバート・エドグレン高校のレフトフォワード、ジェニファー・ブラックさんが選ばれ、男子の部、最高殊勲選手(MVP)はマシュー・ペリー高校のフォワード、アンドレ・ブガワンさんが選ばれた。
天気は悪かったが、参加チームはトーナメントを通じて全力を出し切った。レンジさんは、「優勝できなかったチームのために、サムライ・シュートアウトトーナメントはこれから何度も開催されるだろう。」と話した。
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3月5日と6日に行われたサムライ・シュートアウトサッカートーナメント大会で、神戸のカナディアン・アカデミー高校の選手はスピードと敏捷性を活かし、佐世保基地、アーネスト・キング高校からゴールを奪った。カナディアン・アカデミー高校は男子、女子ともに優勝した。
写真2
3月5日と6日に岩国基地で行われたサムライ・シュートアウトサッカートーナメント大会で、男子の部、最高殊勲選手(MVP)に選ばれたマシュー・ペリー高校のフォワード、アンドレ・ブガワンさんが、チームメイトのテイラー・アップルさんとハイファイブをしている。
写真3
3月5日と6日に岩国基地で行われたサムライ・シュートアウトサッカートーナメント大会で、女子の部、最高殊勲選手(MVP)に選ばれたロバート・エドグレン高校のレフトフォワード、ジェニファー・ブラックさんが盾を受け取っている。