米海兵隊岩国航空基地 -- このシリーズの第二回目で、クラブ岩国の監督者、ショウヤ・セイジさんを取り上げた。だが、ショウヤさんはクラブ岩国の監督者の一人にすぎない。
シリーズの最後を飾るシェフはアサエダ・ヤスノブさん。クラブ岩国の監督者で、厨房全体の半分を監督している。ショウヤさんと同じく、アサエダさんも厨房のすべての仕事をすることができる。
「アサエダさんのことは『何でも屋』と呼んでいます。すべてのことを少しずつやっているからです。」と話すのは、クラブ岩国、ケイタリング・ディレクターのジョン・バスさん。「アサエダさんがラインにいるときに、料理が正しい状態でないのに出されようとしていたら、アサエダさんがそれを止めて、厨房に調理し直させてから、料理を提供します。料理が正確にきちんとした形でない限り、ラインから料理を提供することはありません。」
クラブ岩国で14年間働いてきたアサエダさんが、仕事で楽しいと感じることがある。
「他のシェフに調理を教えて、彼らの技術を向上させています。」とアサエダさん。「厨房にいる全員に色々と教えたいのですが、人数が多すぎて、全員の動きを把握するのは簡単ではありません。監督者という仕事は大変です。」
厨房の人数の多さに苦労しているが、アサエダさんはその指導力で勤勉なチームを作り上げるときに本領を発揮する。
「ヤス(アサエダさん)がラインにいるときは、その日の仕事が始まる前に他のシェフを呼んで、彼らに何を期待しているかを話しています。」とバスさん。
料理人としての経験と監督者としての技術を持つアサエダさんは、完璧な料理が出来上がるまでは、それをお客の前に出すことは決してない。「彼が調理した料理に対するクレームは一切聞いたことがありません。」とバスさん。「個人的に彼を知っているお客様はほとんどいませんが、監督者は本当にいいコメントをもらっています。」
海兵隊では、部隊指揮において最も重要なことは「監督する」ことだと教えられる。厨房の半分を取り仕切る一人の監督者がいる限り、クラブ岩国のお客の満足度は高く保たれるだろう。
写真1:7月20日、クラブ岩国が混雑する朝食の時間帯にフライパンを洗う、アサエダ・ヤスノブさん。厨房の人数が足りないときは、アサエダさんは食器洗いなど、様々な仕事をこなす。
写真2:7月20日、クラブ岩国が混雑する朝食の時間帯に鶏肉の炒め物を完成させるアサエダ・ヤスノブさん。この間に他のシェフは他の注文を完成させる。アサエダさんは、クラブ岩国の前はクロスロードモールのフードコートとランディング・ゾーンで働いていた。
写真3:7月20日、クラブ岩国が混雑する朝食の時間帯に鶏肉の炒め物の準備をするアサエダ・ヤスノブさん。この間に他のシェフは他の注文を完成させる。注文を完成させるために手が必要なときは、アサエダさんは調理補助に入る。