米海兵隊岩国航空基地 -- 広島市を拠点に活動している「あおぞら子供神楽団」のこどもたちが7月15日、岩国基地、スクールエイジセンターで神楽を披露した。
このイベントの目的は日米の子供たちが交流し、アメリカの子供たちには日本の伝統文化の一端に触れてもらうため。
神楽団が岩国基地を訪れるのは今年で3年目。
「今日、子供たちは米の収穫祭のための神楽を鑑賞しました。」と話すのはキャンプ・アドベンチャー・チャイルド・アンド・ユース・サービスのデイキャンプ・ディレクター、ケイリー・バーツさん。「岩国の子供たちは、とても珍しい体験ができたと思います。この神楽鑑賞会はキャンプ・アドベンチャーが毎年開催しているものですが、日本の伝統文化をアメリカの子供たちの生活に溶け込ませる素晴らしい方法だと思います。」
神楽は神に祈りをささげるための芸能として日本の平安時代に成立したといわれている。現在は世界平和を願い、稲刈りの時期に神や自然に対して豊作を感謝するための舞となっている。
あおぞら子供神楽団がこの日演じたのは「鈴鹿山」。8世紀ごろのお話で田村麻呂(たむらまろ)という武将が鈴鹿山へ行き、そこで鬼退治をしたというお話。
神楽終了後、スクール・エイジ・センターの子供たちは神楽の演者の近くへ行き、挨拶をした。子供たちは演目で使われた神楽の衣装を着けてもらったり、楽器を演奏させてもらった。
「日米の子供たちがお互いにコミュニケーションをとれるようになることが私の夢です。」と話すのはイケハラ・ヤスノリさん。あおぞら子供神楽団の演者。「私たちや日本の子供たちがアメリカに行って文化交流することは簡単ではありません。岩国の近くにいるおかげでアメリカ人の子供たちとコミュニケーションをとったり交流したりできることを大変うれしく思います。」