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米海兵隊岩国航空基地

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悲惨な事故につながるエスカレーター事故を減らす

By スティーブン・キャンプベル伍長 | Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese | April 18, 2019

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岩国基地内にある旧マリン・コー・エクスチェンジ(MCX)の建物。既に閉鎖されたこの建物はまだ、ある目的のために役立っている。年内後半に取り壊し予定の暗く、だれもいなくなったこの建物内で4月9日、基地消防隊員が内部にあるエスカレーターを使ったレスキュー訓練を実施した。

このような訓練ではエスカレーターを壊してしまうことがあるが、旧MCXはエスカレーターの修理が不要なため、消防隊員はこのことを貴重な機会と捉えていた。また、在日米軍基地内にはエスカレーターのある建物がほとんどないことも、この訓練をより貴重なものにしている。

基地消防隊員のハシモト・イッセイさんは「エスカレーターでの事故数は多くはないが、実際に発生している。」と話す。今回の訓練はそのような事故に対応できるようにするもので、非常に貴重かつ重要な機会である。乗客がエスカレーターに挟まれた場合、消防隊員の技術が十分でないと、挟まれた乗客の救出に長い時間がかかってしまう。

「この仕事をしてから13年になりますが、エスカレーターを使ったレスキュー訓練をするのは今回が初めてです。」と話すのは、施設部契約課のヒロタ・トオルさん。この言葉が、この訓練の貴重性と重要性を示している。また、このエスカレーターは基地内で25年間使用されていたが、訓練が実施されるのは初めてのことで、その理由は修繕費が高額なため。

「このような訓練をしたのは人生で初めてです。恐らく最初で最後の訓練になるでしょう。」とヒロタさん。

消防隊員は等身大サイズのダミー人形を使って、エスカレーターから乗客が落ちたという想定の訓練を行った。また、小さいダミー人形の体の一部を使い、小さな子供の足や手がエスカレーターに挟まれたという想定の訓練も実施した。それぞれの想定事故は実際の緊急事態さながらに扱われ、消防隊員たちは負傷者(ダミー人形)の血圧を測定し、心拍を確認。負傷者はそれぞれ、ストレッチャーで事故現場から運び出された。

負傷者がそれぞれ事故現場から運び出されると、対応者たちは円になって集まり、アフター・アクション・ブリーフ(事後報告説明)を行った。ブリーフィングでは、負傷者の四肢や体をエスカレーターから救出するのはどんなものだったか、自分たちの救出活動は有効だったか、救出方法を向上させるにはどうすればよいか、事故に巻き込まれてしまった人たちの心身の健康などについて話し合った。

消防隊員たちがこの事故想定場面を実際の緊急事態であるかのように対応しているのは、実際に事故が発生すると多くの場合に消防隊員が初期対応者となり、医療支援を提供しなければならないからである。今後、実際にエスカレーター事故が発生した場合、消防隊員たちはできるだけ迅速かつ効果的に人命救助に当たらなければならない。

使用されていないエスカレーターを使って基地消防隊が訓練することを許可したのは基地施設部。その施設部の支援なくしては、この訓練の実施は不可能だった。ヒロタさんによると、この訓練を計画、実施するためにマリン・コー・コミュニティ・サービス(MCCS)、米陸軍工兵隊、日本政府など、様々な部署と調整を行ったという。

万が一事故が発生しても、この訓練を実施したことで基地消防隊員の事故対応能力は高まった。

ハシモト隊員は、「消防隊員としての任務は人命救助です。今回のような訓練の機会に感謝しています。同様の訓練をまた実施したい。」と話した。


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