米海兵隊岩国航空基地 -- 航空自衛隊千歳基地で実施される『米軍再編に伴う米軍機の訓練移転(ATR)』に関して、北海道防衛局が12月5日、海兵第542攻撃中隊(VMA-542)司令、ジョン・ファーガソン中佐と合同で記者会見を開催した。
この記者会見では、ATRが日米両政府にとって重要であること、またATRが果たす任務について、地元地域に向けて説明された。
「『米軍再編に伴う米軍機の訓練移転(ATR)』の目的は相互運用性の向上、運用即応性の向上、そして訓練支援です。」とファーガソン中佐。「我々が即応態勢を整えるために太平洋地域で実施しなければならない訓練の多くが岩国や沖縄などで実施されてきましたが、ATRはこのような米軍基地周辺地域への影響を軽減することができます。」
記者会見では、ATRやAV-8Bハリアー中隊が飛来することに関して地元地域が懸念している事案について話された。
ファーガソン中佐はまた、ATRが地元地域や米軍、自衛隊にもたらす利点についても説明した。
「地元地域の皆さんには、このATRを海兵隊員と出会う機会ととらえていただき、我々が組織として素晴らしいことをしているということも知っていただけると思います。」とファーガソン中佐。「航空自衛隊は米軍と合同で訓練を実施して、米軍の訓練方法を見る機会を得られますし、我々も自衛隊との合同訓練から学ぶことができます。ですから、自衛隊と米軍が一緒に働く必要があった場合に、この二国間訓練であるATRは自衛隊と米軍の相互運用性を向上してくれます。」
この記者会見後、VMA-542はATR支援のために訓練を開始した。
「私が期待することは常に同じです。」とファーガソン中佐。「我々はプロフェッショナルであり、自分たちの仕事をするだけです。海兵隊員には、地元地域の皆さんに海兵隊の基本的価値観や海兵隊員としてどのように行動するかを示してほしいと望んでいます。」