米海兵隊岩国航空基地 -- 10月19日、航空自衛隊、第12飛行教育団の航空学生が、幹部候補生プログラムの一環として岩国基地を訪れた。
年間を通じて数回行われているこのプログラムは、日米のパイロット間の理解と関係を深めることを目的として実施されている。
この日は防府北基地から約40名の航空学生が岩国基地を訪れ、海兵第122全天候戦闘攻撃中隊(VMFA-122)所属のF/A-18Dホーネット、海兵第152空中給油輸送中隊(VMGR-152)所属のKC-130Jスーパー・ハーキュリーズを見学。また、KC-130Jのフライトシュミレータを順番に体験し、海兵第12飛行大隊(MAG-12)や岩国基地について学んだ。
「幹部候補生プログラムでは、MAG-12と岩国基地が自衛隊の訓練部隊を岩国基地に招き、案内するものです。」と話すのは、MAG-12、航空訓練施設担当官のセイン・ノーマン少佐。「航空学生には海兵隊航空部隊の6つの機能や、岩国基地や遠征先で海兵隊員がどのように管制塔やレーダーを機能させているか、また、FA-18の機能について学んでもらいます。」
ノーマン少佐は、「このような訪問を通じて、海兵隊員と航空自衛隊員は二国間関係を強化し、それぞれがどのように任務に当たっているかを理解できるようになる。」という。
「お互いの理解を深めることでより緊密な関係を築けるようになり、今後の運用能力を高めることができます。」とノーマン少佐。
岩国基地の訪問で、航空学生は海兵隊員と交流しながら、日本における海兵隊の現状を把握し、海兵隊がその航空能力を岩国基地でどのように活用しているかを見学した。
第12飛行教育団の航空学生、イナバ・リュウジ空士長は、「このようなツアーのおかげで、航空学生は米軍の役割や能力、在日米軍の重要性を理解しやすくなります。」と話す。
ノーマン少佐は、「このツアーは今後も継続してほしいと思います。なぜなら、将来の自衛隊幹部や日本人パイロットと直接、関わることができるからです。」と話した。