米海兵隊岩国航空基地 -- 小松航空基地で実施されている『米軍再編に伴う訓練移設(ATR)プログラム』に参加中の海兵隊員と航空自衛隊員が3月12日、木場潟クリーン作戦に参加した。参加したのは海兵第314戦闘攻撃中隊(VMFA-314)、海兵第12航空補給中隊(MALS-12)、海兵第12飛行大隊(MAG-12)、航空自衛隊で、VMFA-314は部隊交代プログラム(UDP)で現在展開している岩国基地からATRプログラムに参加している。
木場潟クリーン作戦には約90名の日米隊員とその家族が参加し、一緒に木場潟公園を清掃した。木場潟公園は小松市の住民にとって特に重要な意味を持っている。それは、石川県での唯一、干拓されずに自然のままの姿を残す木場潟を囲んでいて、有名な白山を望むことができるからである。
「この作戦は素晴らしい結果を残しました。」と話すのは、MAG-12の従軍牧師、フィリップ・パーク海軍少佐。「これまで私が体験した中で、恐らく最高のものだったのではないでしょうか。木場潟クリーン作戦が成功したことで、海兵隊員と航空自衛隊員に対するプラスの影響を与えることができました。ホスト国の日本人の皆さんと一緒に活動する以上に、よい印象を与えられることはないでしょう。」
最初に米軍人参加者は2つから3つのグループに分けられ、同様に分けられた自衛隊員のグループとペアになった。それぞれのチームは広い木場潟公園を清掃するため、それぞれ公園内に散らばっていった。日米の隊員を一緒のチームにすることで自然と交流する機会ができ、また、航空自衛隊員の多くは英語を少し話すため、海兵隊員と会話をしたり、趣味や日本の印象を聞いたりしていた。
「普段は仕事に専念しているので、個人的な交流はできませんでした。」と話すのは、海兵第314戦闘攻撃中隊(VMFA-314)司令のグレゴリー・マグワイヤ中佐。「地域の公園を清掃するために基地の外に出て、自衛隊員の皆さんを少しですが知ることは、個人レベルで交流する素晴らしい方法だと思います。」
自衛隊員と交流しながら地元地域を清掃することで、海兵隊員は地域の文化や豊かな歴史、また、目を見張るような自然の景色を楽しんだ。
「海兵隊員と航空自衛隊が休暇の時間を使ってこのクリーン作戦に参加してくれたことに、小松市の住民は非常に感謝しています。」と話すのは近畿中部防衛局、企画部、基地対策室のクゼ・ヨウジ副室長。「今日、隊員の皆さんが清掃した公園は、小松市にとって非常に意味のある公園です。ですから、今日の活動は日米関係を維持するために非常に重要な意味を持っています。小松市では、日米が密接に協力して活動する機会は多くありません。ですから、私たちが得られるすべてのチャンスを利用することは極めて重要です。」
地域社会活動は地域社会に手を貸すだけではない。地域の平和と安定を維持するための、世界で最も強固な同盟関係の一つである日米同盟を強化する重要な要素でもある。