米海兵隊岩国航空基地 -- 新設ハッシュハウス(減音施設)を使用することで、岩国基地は騒音による近隣地域への影響を軽減している。
航空機は日中に運用されているため、その維持管理は夜間に行われる。これらハッシュハウスを使用することで、エンジン音が基地内住民および基地外の近隣住民への影響を最小限に抑えながら、夜間の航空機テストを可能にしている。
「新設ハッシュハウスは、これまで私が携わってきた旧型のものより、かなり防音効果が高いと思います。」と話すのは、海兵第12航空補給中隊(MALS-12)、エンジンテスト施設管理者のジョージ・ガレーゴス二等軍曹。「新しい施設でエンジンをテストすると、施設の外にいる人たちはエンジンそのものの音よりも、空気が吸引されている音が聞こえるような感じだと思います。」
ハッシュハウスからもれる騒音が軽減されると、基地住民や基地ゲート外に住む近隣住民への影響を抑えながら、夜間でも隊員がエンジンテストをすることが可能になる。
「航空機テストの標準運用手順では、騒音被害を軽減するため、夜間にハッシュハウス施設を使用することになっています。」とガレーゴス二等軍曹。「日中に聞かれる騒音のほとんどは、普通の航空機からまたはフライトラインでの運用時に聞かれるものです。」
新設ハッシュハウスの使用は2014年に始まり、基地内部隊の要請に基づいて運用されている。
「岩国に4年駐留していて、旧型のハッシュハウスをずっと見てきました。これらの新しいハッシュハウスとは比較になりません。」と話すのは、MALS-12のエンジンテスト施設技術者のアーサー・ウォダースキ三等軍曹。
このような施設を建設し、使用することは、基地が地域社会からの要望に耳を傾け、それを実現するために最善を尽くしていることを示すことができ、これは岩国基地と地元の地域社会との関係強化に役立つ。