米海兵隊岩国航空基地 -- 日本政府と岩国基地関係者が10月15日、岩国市愛宕山地区の野球場起工式に出席した。
2012年3月、日本政府は岩国基地滑走路移設事業の整備に伴い、愛宕山を買収。愛宕山から埋め立て土砂を運んで、岩国基地の新滑走路を建設した。愛宕山野球場は、米軍基地のプレゼンスと運用を継続して支援している岩国市の理解と協力に対して感謝の気持ちを表すもの。
「愛宕山地区の施設は地元市民と共同使用するために設計されています。」と話すのは、福田良彦岩国市長。「この野球場は高校野球公式戦を開催する基準も満たしています。」と付け加えた。
福田市長はさらに、「地域社会の人々が集い、試合を楽しめる施設は、岩国市民の悲願でした。この起工式は野球場建設だけでなく、将来の日米関係や国際関係の模範を示すものです。」
「米軍基地は何年にも渡って、地元地域と素晴らしい関係を築いてきました。また、岩国の共同地域社会において、よき隣人でありました。」と話すのは、山口県議会、畑原基成議長。「新施設が継続する日米関係のシンボルになってほしいと願います。」
始球式では、福田市長がサインボールを岩国基地司令のロバート・ブシェー大佐に投げ、基地と市の間の特別な絆を実演して見せた。
「ここ愛宕山地区の発展・進歩はすべて、中国四国防衛局長の継続したご尽力、ブシェー大佐の日米友好関係に対する多大なご理解、また、防衛政策見直し協議(DPRI)担当官の皆様のご支援によるものです。」と福田市長。
DPRIは太平洋地域における米軍再編の計画立案と履行を指揮している。DPRIディレクターのブライアン・ワトワさんは「この野球場建設プロジェクトは、岩国で米軍が積極的な関係を築いている貴重な例です。」と話した。
「この起工式で示された素晴らしい友好関係や笑顔で交流する人々を見ていると、これこそが同盟とはどうあるべきかの模範だと思います。」とワトワさん。「岩国におけるこの変革の一端を担えたこと、また、将来実を結ぶホスト国との絆を築けたことを大変誇りに思います。」
愛宕山野球場は2017年度に完成予定。