MARINE CORPS AIR STATION IWAKUNI, Japan -- 晴れていようと雨が降ろうと、この夏最後のプール日を楽しもうと、7月21日、川下幼稚園の園児達が岩国基地、アイアンワークス屋内プールを訪れた。
毎年の伝統行事となっている川下幼稚園による基地プールの訪問だが、今年の7月は6回ほど基地を訪問した。天候が許せば、園児と先生は基地の屋外プールを使用するが、最後のプールの日であるこの日は天候不順だったため、屋内プールへ移動した。
「子供達がプールで楽しそうに泳いでいるのは、見ていてとても嬉しいです。」と話すのは、川下幼稚園のヨシダ・ヨシコ先生。「風が感じられる、広々とした屋外プールだとなおさらです。」
園児達はライフジャケットを着用して、プールに入る順番を待っていた。子供達がプールで水しぶきを上げながら泳ぎ回ると、キャッキャッという甲高い笑い声がプールに響いた。
ヨシダ先生は「園児達は毎日でもプールに来たいと思っています。」と話すが、基地のプールに来ることができるのは年長組だけの特権であり、30年も続く伝統である。児童の保護者も小さい頃、基地のプールに園児としてきた経験がある人が多く、基地プールの訪問は、園児が小学校一年生になる準備ができたという証でもある。
今年の基地プール訪問中、川下幼稚園児達はマシュー・ペリー小学校の幼稚園児(注釈)と交流する機会があった。ヨシダ先生は、「園児が基地内の子供達とつながりを持ち、友情を築くことができるのは、特別な体験です。」と話す。(注:アメリカでは小学校併設の幼稚園があり、小学校入学の一年前からその幼稚園に通って入学準備をするのが一般的。)
「園児達はアメリカの子供達と仲良くなれたことや一緒に遊べたことを喜んでいます。」とヨシダ先生。「子供達は基地に来ることができて、大変感謝しています。」
プール最終日を想い出にしようと、一時間のプール遊びの後、幼稚園の職員はクロスロード・フードコートで昼食会を開いた。感謝の気持ちを表すために、基地司令官のロバート・ブシェー大佐、報道部チーフのエドワード・ゲバラ二等軍曹、アイアンワークス・ジムのアクアティックス・スーパーバイザーのヒロナカ・ケイジさん、センパーフィット・アスレチック・ディレクターのステファニー・ブラウンさんが招待された。
プールで楽しい時間を過ごすために尽力してくれた基地関係者に感謝の気持ちを表すため、年長組の園児は自分達がプールで遊んだときの写真を貼り付けた団扇(うちわ)にリボンをつけてプレゼントした。園児の保護者や先生たちも感謝の気持ちを込めて、花と小さなプレゼントを渡した。
「子供達が来てくれるときは本当に楽しいです。」とステファニー・ブラウンさん。「子供達は基地のプールに来ると、水の安全について少し勉強し、アメリカ人スタッフとも交流します。これから何年も続いていってほしいと願っています。」
幼稚園職員によると、川下幼稚園には小さなプールしかなく、基地内プールに来ることは、普段とは全く違う特別な体験だと話す。基地のプールは園児にとって大きく、監視員や他の職員と交流することは楽しみなようだ。基地のプールに来るという特権に、園児や先生はとても感謝している。
「園児のプール使用を許可してくださった基地司令官に感謝しています。園児たちにプールを使用させていただき、また、そのために尽力してくださった皆さんに感謝しています。」とヨシダ先生は話した。