米海兵隊岩国航空基地 -- 『海上自衛隊岩国航空基地航空基地祭/米海兵隊岩国航空基地親善デー2015航空ショー』はおよそ9時間に渡って行われたが、このイベントの企画と実行のためには約1年が費やされた。
『2015日米親善デー』の最初の会議が行われたのは『2014日米親善デー』が終わった約2ヵ月後の2014年7月。国際航空ショー協議会によるセミナーが実施された2014年12月までは、2ヶ月に1度の割合で会議が行われてきた。2015年2月からは海上自衛隊と岩国米軍基地との調整会議になり、会議は毎週行われた。
「日米親善デーを計画するにあたり、非常に多くの調整が必要でした。」と話すのは、岩国基地、運用担当官のロバート・カールソン少佐。「マーケティングから憲兵隊による警備に関する事柄まで、岩国基地飛行場とマリンコーコミュニティサービス(MCCS)との間で非常に密接な調整を行いました。予想だにしなかったことが常に発生するため、親善デー関係者全員がお互いに話し合い、課題に取り組むことが大変重要でした。」
現在、岩国基地では防衛政策見直し協議(いわゆる米軍再編事業:DPRI)に伴う工事が継続して行われているため、今年の親善デーにおける飛行場の会場レイアウトには重要な考慮が必要とされた。
「DPRIによる工事完成予想図は非常に綿密ですが、工事の完成を寸分違わず正確に予測することはできません。ただ、DPRIが提供してくれた工事完成予想図は、航空ショーを実施するに当たって非常に役に立ちました。」とカールソン少佐。「その図を元に、大変な混雑の中で緊急車輌をどのルートで通すかを検討しました。それから、マーケティングとビジネスの観点から、最も利益の見込めるMCCSの売店やテントをどこに設置するかを考えました。MCCSの収益は最終的に基地コミュニティに還元されるからです。」
MCCSはイベント会場で必要とされるすべてのインフラ整備を調整し、開放されるイベント会場へ続く道から簡易トイレの会計までのすべてを計画した。
「私自身とMCCSの担当者5人でこの親善デーをすべて調整しましたが、MCCSのメンテナンスチームや基地の海兵隊員と海軍隊員の支援もありました。」と話すのは、MCCS、スペシャルイベント担当のロバート・ルドルフさん。「設置しなければならないものが非常に多くあるので、皆さんの支援なくしては、私達がこの親善デーを開催することはできなかったでしょう。新しい駐機場での初めての親善デーでしたが、皆さんが驚くほどの考慮をしてくださいました。」
司令部司令中隊(H&HS)は親善デーのワーキングパーティ(作業部会)のために、約200名の人員を提供した。H&HSには700名の隊員しかいないことを考えると、200名は非常に大きな人的資源である。
ワーキングパーティは200名の隊員で構成されていましたが、この200名には憲兵隊所属の200名や航空消防隊所属の75名は含まれていません。」とカールソン少佐。
カールソン少佐は、「海兵隊員や海軍隊員がワーキングパーティにすぐに慣れることができるよう、各職場や部隊のリーダーが柔軟に対応してくれたことや、各隊員一人一人がこの親善デーを成功させるためにしてくれたことは非常に素晴らしかったと感じています。」付け加えた。