米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地から車で約20分、国道188号線を南下していくと、岩国市通津海岸がある。この海岸を訪れた人は美しい景色と穏やかな海、そして砂浜でのシーグラス拾いを楽しむことができる。だが岩国基地の隊員は、別の理由でこの海岸を訪れた。
3月13日、海兵12飛行大隊(MAG-12)教会が海兵第12航空補給中隊(MALS-12)の隊員と一緒に、通津海岸の清掃活動を行った。
貝殻で埋め尽くされた海岸を往復しながら、隊員ボランティアはごみや貝殻を集めた。
「通津海岸に来たのは今日が初めてです。」と話すのは、MAG-12の従軍牧師、マシュー・ヒースマン海軍大尉。「日本の幼稚園への訪問や、錦帯橋周辺の清掃は月に一回やっていますが、隊員が基地外に出て日本という国を見るための、少し違う方法を探していました。」
基地は年間、数百件の地域社会活動を実施しており、このような活動は日米関係を強固なものにするための重要な役割を担っている。
「私達は日本に駐留できて幸運だと思います。隊員のほとんどは岩国に少なくとも2年滞在しますから、ここ岩国は私達の家と同じなのです。」と話すのは、MALS-12の地上設備整備員のジェシカ・ウィンコースキー兵長。「自分の家は清潔にしておきたいと思いますし、地元の皆さんにも海兵隊員がどんな人間かを見てもらいたいと思っています。海兵隊員は戦闘のためだけに存在しているのではありません。私達は地域社会支援のために自分の時間を割いて、自分達を取り巻く人や環境に気を配っているのです。」
参加した約21名の隊員は、1時間以上かけて海岸に落ちているごみを拾ったが、ただ、ごみ拾いをしたのではなく、楽しく時間を過ごせたようだ。
「海兵隊員と一緒のボランティア活動は、いつも楽しく感じています。」と話すのは、ウィンコースキー兵長。「彼らは私の同僚でもありますが、家族のようなものです。このような活動は隊員同士の絆を強くし、部隊としての結束を強くしてくれます。」
ウィンコースキー兵長は、「ボランティア活動は、自分が海兵隊員であるという気持ちを強くしてくれるので、楽しく参加できる。」と付け加えた。
「基地外に出かけて、ボランティア活動をやることは誰でもできます。でも、自分の時間を割いて地域社会に恩返しをしたら、求められている最小限のこと以上のことができたと感じられるでしょう。」
ヒースマン海軍大尉によると、「地域社会活動で一番嬉しいのは、海兵隊員が楽しんで活動に参加している様子を見ることだ。」という。
「地域社会に恩返しをしたり、地元の皆さんとの関係を築くことを、隊員自身が楽しんでやっています。」とヒースマン海軍大尉。「みんなボランティア活動が好きで、いい時間を過ごせたと思います。参加者の顔には笑顔しかありませんから。」
基地ボランティア活動についての詳細は、基地教会、MAG-12教会、シングルマリンプログラムに問い合わせのこと。