米海兵隊岩国航空基地 -- マリンコーコミュニティサービス(MCCS)主催の『2014サマーミュージックフェスティバル』がペニーレイク広場で開催された9月6日、参加した基地住人や地元の日本人が音楽の生演奏や無料提供の食事、花火大会を楽しんだ。
このイベント最大の呼び物は、アニー・ボスコさんとダニー・ミリックさんの音楽セッション。両者ともカントリー・ミュージックのアーティストで、ダニー・ミリックさんは「インターナショナル・ハーベスト(歌:クレイグ・モルガン)」や「シーイズカントリー(歌:ジェイソン・アルディーン)」などの曲で知られている。アニー・ボスコさんは歌手のダリアス・ラッカーやダークス・ベントリーなどとの競演で知られており、NBAオールスターゲームで国歌斉唱をしたことでも知られている。
ミリックさんとボスコさんの競演の中には「クルックド・ヘイロー」も含まれていた。
「このイベントのためだけに日本に来ました。」とミリックさん。「距離は関係ありません。岩国は在外米軍基地ですから、たとえほんの少しであっても、支援できることなら何でも喜んでしたいと考えています。」
このサマーミュージックフェスティバルの目的は、基地住人に岩国基地内で特別な夜を楽しんでもらう機会を提供するためだが、それぞれのパフォーマンスを披露した人たちも、毎年恒例のこのイベントから恩恵を受けている。
「私たちが岩国基地に来た目的は、隊員の士気を高めるためであり、また、たとえ一日であってもアメリカ本国の雰囲気を少しでも感じてもらうためだと思っています。」とミリックさん。「私たちには部隊に提供できるものがあまりないと感じることがよくあります。ですから、私たちが米軍隊員の皆さんにとても感謝していること、また、隊員の皆さんがしていることを私たちは当たり前のことだとは思っていない、ということを示せたのは素晴らしいことです。」
ボスコさんは、米軍基地内での演奏にとても興奮しているとも話した。
「今のところ、みんな本当にくつろいで、とても楽しんでいるようです。部隊支援のためにアメリカ人が来日したのを見て、みんな、本当に嬉しそうです。」とボスコさん。「米軍基地に来るのは今回が初めてで、いつか来たいとずっと思っていました。今回、初めてこのような機会があったので、逃すわけには行かないと思って来ました。」
ミリックさんとボスコさんは、セッション中も観客に感謝するのを忘れなかった。時々、隊員に歌を捧げたり、隊員を舞台に上げたりした。
「このようなイベントをMCCSにもっと開催してほしいです。自分は踊ったり、音楽を聞くのが大好きなので、屋外で楽しむことができることなら何でもいいです。」と話すのは、海兵第242(全天候)戦闘攻撃中隊のマーク・ローソン三等軍曹。「部屋で座ってテレビゲームをしているより、このイベントに参加したほうがもっと楽しい体験が得られます。自分が落ち着ける場所にいれば煩わしいことはなにもありませんから、毎週末同じことをしている人がいます。でも快適な場所から出て初めて、人生は面白くなるんです。」
写真1~9
岩国基地、ペニーレイクで9月6日、マリンコーコミュニティサービス主催の『2014サマーミュージックフェスティバル』が開催された。内容は無料の食事、音楽、キッズランドなどだが、最大の目玉はカントリーミュージックのアニー・ボスコさんとダニー・ミリックさんの競演。