米海兵隊岩国航空基地 -- 4月10、11日、周防大島、片添ヶ浜で2010大島キャンプミーティングが行われ、100名を超える日米のバイカー達が参加した。参加者の中には子供や女性も含まれており、それぞれレザージャケット、レザーベスト、革ズボン、古着のデニム、スタッドやスパイク、バンダナ、ブーツなどのファッションに身を包んでいた。
大島キャンプミーティングは毎年行われているオートバイラリーで、岩国モーターサイクルクラブが募金を集めて周防大島町に寄付をしている。
午前9時、バイカー達が集まり始めると、普段は静かなキャンプ場がロックとバイクファンのためのフェスティバル会場へと変わっていった。
キャンプ場はタトゥーを入れたバイカー達や1910年代のバイク、テント、炭火グリル、バイカー用の洋服店や食べ物の屋台などで埋め尽くされた。
ラリーに参加した洋服店のゲイリー・ネイブルさんは、このイベントに17年も参加していると話す。
「バイカー達のためにこのイベントに参加しているが、いろんな人にあって楽しいし、バイクラリーも楽しめる。」とゲイリーさん。「一度参加すれば、また参加したくなる。」
絵が描かれたゲイリーさんのトラックの中は洋服店にもなっており、バイカーのためにレザーの洋服や革の財布、ヘアアクセサリー、ベルトのバックルなどを販売していた。
お店をいろいろと物色していると、テント前で食事を作っている人たちがいたり、バンド演奏が行われるステージの横で談笑している人たちもいた。
海兵第12航空補給中隊(MALS-12)のシェリー・スティーブンソン先任曹長は「このバイクラリーの一番いいところは日本人と友達になれたことだ。」と話す。
「最初このイベントに参加したときに、日本人とアメリカ人の関係に惹かれて夢中になった。」とスティーブンソン先任曹長。「このイベントで出た収益はすべて周防大島町に寄付され、わたしたちの関係もうまくいっている。」
過去4年間で、モーターサイクルクラブは9,000ドル(約83,000円)以上を周防大島に寄付している。
「寄付されたお金は普通、老人養護施設に寄付されるのだが、昨年は子供たちのために本を購入した。」と話すのは、岩国モータークラブ会長のマイケル・ジングルズさん。「今年集まったお金は町長に渡す予定。町長が今一番必要だと思っているところに使ってくれるだろう。」
ミーティングは次の日の早朝まで一晩中続き、その間に大人も子供も満足するイベントが行われた。
夜には子供たちのために宝探しゲームが行われ、夜遅くには大人のためにアームレスリング大会が行われた。
ヘビーメタルバンドが演奏する中、誕生日ケーキが運ばれ、最近誕生日を迎えた人たちをお祝いした。
パーティが続く長い夜の後も、みんな眠らずに朝までビンゴゲームなどをして楽しんだ。
ほとんど全員が賞品をもらうと、タトゥーの入ったスタッフたちはテントをしまい、帰宅の準備を始めた。
「このイベントは自分のためにやっているのではなく、岩国基地のため、つまりみんなのためにやっている。このイベントを通じて、基地の隊員はいい人達で、日本のコミュニティと問題なくやっていけるということを地域住民の皆さんにわかってもらうためだ。」とジングルズさん。「だからぜひ参加して、どんなことをやっているのか、また、どんな友達ができるかを体験してほしい。みんな永遠の友達になれるはず。」
岩国モーターサイクルクラブ関連のイベントについては、ウェブサイト:www.iwakunimotorcycle.comへ。
写真1
4月10、11日、周防大島、片添ヶ浜で2010大島キャンプミーティングが行われ、バイカー達がキャンプ場に入るために並んでいる。大島キャンプミーティングは岩国モーターサイクルクラブ主催の毎年行われているバイクラリーイベントで、募金を募って周防大島町に寄付している。過去4年間でモーターサイクルクラブは9,000ドル(約83,000円)以上を周防大島に寄付している。
写真2
2010大島キャンプミーティングでキャンプ場に並べられた1910年代のバイク。
写真3
2010大島キャンプミーティングで行われた宝さがしで子供たちがお菓子を拾っている。夜遅くには大人たちのためにアームレスリング大会が行われた。
写真4
4月10、11日、周防大島、片添ヶ浜で行われた2010大島キャンプミーティングに参加した日本人がバーベキューをしている。このイベントで、キャンプ場はタトゥーを入れたバイカーや1910年代のバイクなどでいっぱいになった。
写真5
4月10、11日、周防大島、片添ヶ浜で行われた2010大島キャンプミーティングでお客のレザージャケットにチェーンアクセサリーをつけているゲイリー・ネイブルさん。絵が描かれたネイブルさんのトラックの中は洋服店にもなり、バイカーのためのレザージャケット、革製品などが売られていた。