米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地の門前ゲートのすぐ外では、岩国の主要作物であるレンコンが作られている。
レンコンは岩国市や日本のそのほかの地域ではよく食べられているが、岩国基地の住人のほとんどがどうやって料理するかを知らない。
12月1日、岩国市特産のレンコンについてもっと知るために、文化交流プログラムが主催するレンコンを使った料理教室に岩国基地の住人が参加した。
岩国市の特産物であるレンコンはインド原産。日本では200年以上前から栽培されており、日本では広く食べられている。
レンコンは赤茶色の皮で覆われており、中はレースのように真っ白だ。
レンコンの中には、蓮の空気穴が9つ開いている。
「レンコンの穴から先を見通せるということで、日本では縁起のいい食べものとされています。」と話すのは、岩国れんこん振興協議会のササキ・ヒロユキさん。
レンコンの中は繊維が多く、歯ごたえがあり、少し甘い。レンコンは果物として食べることもでき、炒めたり、お米を詰めたり、また、デザートとして蒸して食べたりする。
若いレンコンはやわらかく、サラダに適しており、成長したレンコンはでんぷん質が多く、スープを作るのに適している。
料理教室には約10名の基地内の女性が参加し、レンコンが栽培される場所、栽培方法、含まれる栄養素、健康への効果、調理方法について習った。最初に教えてもらったのは、揚げたレンコンにチョコレートをかけたもの。
「揚げたレンコンはまるで、フライドポテトかポテトチップスみたいだった。」と話すのは、料理教室に参加したシェイラ・ゼダさん。「チョコレートの代わりに塩を振ってもとてもおいしいと思う。」参加した女性達はレンコンピザ、レンコンのきんぴら、レンコンサラダを作った。
参加者は2、3人のグループに分かれて、各グループには日本人の先生が1人以上ついて料理をした。
それぞれのエプロンを身につけ、全員がレンコンの皮むき、薄切り、みじん切りと、ジャガイモのように見えるレンコンを夢中になって調理した。
中にはどのグループが一番早く調理が終わるかを競争している人たちもいたし、ほかの参加者と楽しく調理して、日本の歴史について学んでいる人たちもいた。
「岩国に来てからまだ3ヶ月しかたっていないので、文化交流プログラムのクラスに参加するのは今回がはじめてです。」と話すのは、ジェン・マクドナルドさん。「一週間前まではカルチャーショックを受けていたので、このようなイベントはとても助かります。」
基地の文化交流プログラムは基地住人が日本文化に溶け込めるよう、地元のツアーを提供したり、新しく岩国に赴任した人向けのクラスを開いたり、日本文化や日本語のクラスを開いたりしている。これらのクラスはできるだけ安い値段で参加できるよう配慮されている。
また、文化交流プログラムは、岩国基地周辺でのコンサートやお祭りなどのイベント情報を提供している。
このようなイベントは、新しく赴任した人たちに岩国基地や基地外の日本に慣れてもらうために企画されているが、積極的に日本を旅行したいと思っている人たちも参加できる。
ホスト国である日本では、習慣やマナーを理解することは難しいように思われるかもしれないが、基地交流プログラムが企画するクラスでは、日米の習慣や文化の違いが説明される。
これらのクラスやイベントを通じて、参加者達はホスト国の言葉を話すことに自信を持ち、新しい家である日本に慣れるようになる。
「自分自身を日本という国に適応させることができるし、岩国基地内の知らない人たちと会うことができる。」とゼダさん。
調理が終わると、参加者達は日本人の先生達と一緒にテーブルについて作った料理を楽しんだ。
「最初は繊維の多い、変なものを食べるんじゃないかと思っていた。でも、出来上がったものは普通のピザだった。」とゼダさん。「自分の娘もきっと好きだと思う。」
言葉の問題も少しはあったが、10名の参加者は、おいしい料理や手芸を親切に教えてくれた日本人の女性達と親しくなることができた。
クラスで新しい料理法や手芸を学んだだけではなく、自分達が住んでいる環境でより快適に感じることができるようになり、また、日本人やアメリカ人の新しい友人を作ることができた。
文化交流プログラム主催の次のイベントは、日本の天皇誕生日である12月23日と元旦の1月1日に行われる予定。
文化交流プログラム主催の次回の料理教室やイベントについては、253-6165に問い合わせのこと。
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12月1日、文化交流プログラム主催の料理教室が行われ、日本人の先生が料理教室の参加者にレンコンの調理方法を教えている。レンコンは岩国市や日本ではよく食べられている。料理教室には岩国基地から約10名の女性が参加し、レンコンピザ、レンコンのきんぴら、レンコンサラダを作った。参加者は2,3名のグループに分かれて、各グループに1人以上の日本人の先生がついた。