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夜間訓練で基地の危機対応能力を試す

12 Jan 2011 | ケニス・トロッター・ジュニア兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

1月12日、岩国基地で夜間事故対応訓練が行われ、海兵第242全天候戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)、航空救援消防隊(ARFF)、ロバート・ケイシー医療歯科クリニック(BHC)が訓練に参加した。この訓練は、フライトラインに駐機されている航空機に、飛行してきた航空機が衝突したという想定で行われた。

「この訓練の目的は基地の即応対応性を試すこと、また、事故や災害に備えての我々の計画や手順において不足しているものを知ることである。」と話すのは、VMFA(AW)-242、地上安全管理担当官のアンドリュー・カーツ大尉。

この訓練では、災害事故発生時に関係部署の隊員がどれくらいの時間で対応できるかがテストされた。今回想定された災害事故は、二機の航空機が巻き込まれた事故で、フライトラインに駐機していた航空機に別の航空機が衝突したというもの。

訓練のシナリオは次のように展開した。フライトラインに一機の航空機が駐機されている。航空管制塔はこの航空機がフライトラインから移動したと誤認し、飛行中の航空機に着陸を指示した。そのため、飛行中の航空機が地上の航空機の上に着陸、衝突した。また、訓練シナリオには、パイロットの負傷と爆発も含まれていた。

訓練中の模擬爆発は、ARFFチームが大量の燃料を使って起こした。爆発後、数秒で隊員は燃え上がる炎と格闘していた。海兵隊員は地上から、あるいは消防車の上から火と格闘しながら、ホースで消火していた。。

「火の間近で消火活動をするのは、めったにできる経験ではない。」と話すのは、ARFFチームのジェイコブ・ケイブ一等兵。

「このような経験をすると、ものの見方が今までとは変わる。」とケイブ一等兵。ケイブ一等兵は以前、消防車の運転席から訓練火災に参加した経験がある。

BHCの衛生兵と憲兵隊員は、緊急電話を受けてから数分で訓練の事故現場に駆けつけた。火が鎮火すると、医療対応チームと憲兵隊は負傷者を運搬するために安全を確保した。医療対応チームは安全が適切に確保されていることを確認してから、負傷者を救急車で運んだ。

「(この訓練でかかってきた緊急電話に)他の緊急電話と同じように対応した。」と話すのは、BHC、緊急車両オペレータのティファニー・デクル海軍二等軍曹。

この訓練に参加した数名の隊員は、同様の訓練を岩国基地以外で経験したことがある。

「いい経験ができた。この訓練で、どのようなことが実際に起こるかを体感することができた。」と話すのは、緊急医療技師のケイティ・ジルクル海軍一等軍曹。

この訓練は事前連絡なしの抜き打ちで行われた。これはチームの対応時間を試すためだけでなく、実際の状況では災害事故がいかに早く広がるかを示すためだ。

「この訓練を通じて、いかに早く事故が広がるかをみんなが理解できたと思う。」とカーツ大尉。「訓練を実際にやらないことには、自分達が実際にどのような働きをしなければいけないのかを理解するのは難しい。」

訓練は早いペースで進み、円滑に終了した。


 
写真1
1月12日に行われた夜間訓練で、BHC、緊急車両オペレータのティファニー・デクル海軍二等軍曹(写真左)と緊急医療技師のケイティ・ジルクル海軍一等軍曹(中央)が、パイロットの安否を確認している。この訓練は航空機衝突事故の直後を想定して行われた。基地の緊急医療チーム以外に、訓練を支援するために憲兵隊員も現場に駆けつけた。

写真2
1月12日に行われた夜間事故訓練で、航空救援消防隊の消防隊員が、訓練用の火災をすぐに消火しようとしている。隊員が火元に消火スプレーを噴射すると、火は隊員の背の高さを超えるほど立ち上った。このような訓練は岩国基地では始めて行われた。