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昼夜を問わず、岩国基地がVMGR-152を支援

24 Mar 2011 | ジェニファーー・プロンテ兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

空気は冷たく、空は暗かった。時間は21時になろうとしていた。3月24日、海兵第152空中給油飛行隊(VMGR-152)所属の8機のKC-130Jのうち、1機が仙台空港から岩国基地へと帰還した。

このKC-130Jに搭乗していた海兵隊員は、オペレーション・トモダチの支援任務を継続するために12時間前に岩国基地を離陸したばかりだった。オペレーション・トモダチとは、3月11日に発生した東日本大震災を支援する米軍の災害救助活動のこと。

3月12日に岩国に到着して以降、VMGR-152は救済活動のために、岩国基地、司令部司令中隊と人員の協力の下、飛行時間350時間以上、出動回数200回以上、運搬した貨物量110万ポンド(約500トン)以上を記録している。

「毎日、すべての航空機を飛行させている。」と話すのは、VMGR-152、情報担当官のイバン・ブラウン少尉。「我々の部隊は一日24時間稼動している。我々のジェット機を飛行させ続け、任務を達成するには、それが唯一の方法だ。」

VMGR-152は海兵第1航空団(1stMaw)、海兵第36航空群(MAG-36)の隷下にあり、沖縄の海兵隊普天間航空基地に司令部を置く。

東北地方太平洋沖地震が発生した金曜日、VMGR-152、電力技術者のジェシー・ゴセット伍長とその同僚は週末を迎えてくつろいでいた。そのとき、呼び出しの電話が鳴った。

「連絡をもらってから8時間しかなかった。」とゴセット伍長。

VMGR-152の対応は早かった。岩国基地に無期限の派遣をするため、隊員は即座に緊急対応要員と戦術装備を集めるよう指示された。

オペレーション・トモダチに参加するため、岩国基地での駐留がどれくらいの期間になるか隊員はわからなかった。また、参加する隊員たちは、これから与えられる任務に対して態勢を整えておくよう言われた。

VMGR-152の最初の任務は、津波発生直後から捜索救助活動を支援している海兵隊所属のCH-46Eシーナイトおよび海軍所属のCH-60Sナイトホークのヘリコプターに給油を行うことであった。

その後、すぐに次の任務を継続した。その任務とは、指定された被災地までの輸送手段を提供することである。この任務はオペレーション・トモダチにおけるVMGR-152の最大の任務となり、現在もそのままである。

岩国基地では、災害救助のための貨物を搬入、搬出するための人員を司令部司令中隊が提供する一方、航空機と人員のためにフライトラインの作業場をVMGR-152に提供した。

岩国基地に到着して以来、継続して稼動できるよう、隊員たちは昼夜を問わず任務にあたっている。

航空機のパイロットや搭乗員が厳しい飛行スケジュールや長時間の運用を実行する一方、メンテナンス担当者は彼らの帰還のために待機していた。

「現在、我々の任務の75から80パーセントが東北への貨物の輸送となっている。」と話すのは、VMGR-152の副操縦士、トニー・ヒーリーン大尉。

VMGR-152はまた、オペレーション・トモダチ支援のために1,500以上の部隊を岩国基地から東北地方へ輸送した。

KC-130Jが岩国基地の滑走路に着陸すると、VMGR-152の給油担当、メンテナンス担当、ロードマスターが即座に仕事に取りかかった。

この数週間、KC-130Jのメンテナンス担当は夜間も作業し、寒さに耐え、厳しい飛行スケジュールをこなしてきた。また、VMGR-152は、この任務を遂行するために必要な専門家を岩国基地に駐留させるよう調整した。

海兵隊員は貨物の搬入や搬出、航空機のプロペラや部品の検査などを課せられた。

「航空機を安全に飛行させるためには、次の日の朝までに航空機のメンテナンスを終了しておかなければならない。」とヒーリーン大尉は言う。「我々のメンテナンス担当は本当に期待に応えてくれている。彼らのおかげで任務が遂行できている。」

深夜にまで及ぶ長時間の運用要求であったが、VMGR-152の隊員は自分達の努力が被災者の役に立つということを正しく理解していた。

「我々全員が自分の任務を果たしたい、被災者を救うために最善を尽くしたいと思っている。」とヒーリーン大尉。「もちろんそれだけの価値がある。」

オペレーション・トモダチが実施されている限り、VMGR-152は救援活動における岩国基地の重要なパートナーであり続ける。


 
写真1
3月24日、KC-130Jに貨物を搬入するフォークリフトに手信号で合図する、VMGR-152のロードマスター、ロバート・キンラン兵長。最高水準の機能性を維持するため、海兵隊員は荷物の搬入搬出、航空機のプロペラや部品の点検を行っている。

写真2
3月24日、航空機の部品をKC-130Jから搬出している、VMGR-152のロードマスター、ロバート・キンラン兵長(写真左)と航空供給スペシャリストのデレック・デュアルテ兵長(写真右)。この数週間、KC-130Jのメンテナンス担当は寒さに耐え、厳しい飛行スケジュールをこなしながら、夜間も作業をした。

写真3
3月24日、KC-130Jに貨物を搬入するフォークリフトに手信号で合図する、VMGR-152のロードマスター、ロバート・キンラン兵長。最高水準の機能性を維持するため、海兵隊員は荷物の搬入搬出、航空機のプロペラや部品の点検を行っている。

写真4
3月24日、岩国基地でKC-130Jのパネルを点検する、VMGR-152、固定翼機整備士のマイケル・マーティンソン兵長。航空機は毎朝午前9時に発進する予定であるため、同飛行隊のメンテナンス・クルーは夜間に働いて、厳しい飛行スケジュールをこなさなくてはならない。