米海兵隊岩国航空基地 -- 6月4日、アイアンワークスジムのスポーツコートで、センパーフィット主催のサマースラム2011オープンベンチプレスチャレンジ大会が行われた。この大会には基地内住人だけでなく、地元の日本人も参加した。
女性の部は4つの重量クラスがあり、カミグリミヤコ選手(106ポンド、約48キロ)が105ポンド(約47.6キロ)の重量を持ち上げて、女性の部全体での優勝者となった。第二位はヤナイヒロコ選手(105ポンド、約47.6キロ)。タカバヤシサヤカ選手は83ポンド(約37.6キロ)の重量を持ち上げて第三位となった。
男子の部では、ゴトウシュウジ選手(242ポンド、約110キロ)が優勝し、579ポンド(約262キロ)を記録した。第二位のスティーブ・ロビンソン・ジュニア選手(275ポンド、約125キロ)の記録は529ポンド(約240キロ)だった。ロビンソン選手は、アイアンワークスジムにおけるアメリカ人のベンチプレス記録、540ポンド(約245キロ)を破ろうとしていた。マトウアキヒコ選手(148ポンド、約67キロ)は70歳。375ポンド(約170キロ)を持ち上げて第三位となった。
選手には参加賞として、メダル、Tシャツ、水筒が贈られ、優勝から第三位までの選手には盾が贈られた。
参加選手はそれぞれ3回挑戦し、その中で一番よかった記録を残す。男子選手のウェイトはどんどん重くなっていくため、この大会ではベンチシャツの着用が義務付けらた。
ベンチシャツを着ると選手はより重いウェイトを持ち上げられるようになる。シャツは、肩や腕が過剰に動かないように厳しく制限される素材でできており、筋肉を強制的に固定し、より重いウェイトを持ち上げられるようになる。
ベンチシャツの着用に関わらず、重いウェイトを挙げるときには高い集中力を必要とする。
「他の事を考える余裕がない。」とゴトウ選手。「ウェイトに集中し、それを動かすことに集中するだけだ。」
重いウェイトを動かそうとするときは、「重いウェイトを少ない回数持ち上げる」というトレーニングは必要不可欠である。ロビンソン選手は、今回の大会の準備でこのトレーニングスタイルを使った。
「マックスデイとダイナミックデイの両方の練習をした。」とロビンソン選手。「ダイナミックデイには軽いウェイトを何回も持ち上げる練習をして、エクスプロージョンに集中した。マックスデイには、できるだけ重たいウェイトを持ち上げた。」
選手の中には、この大会に参加するモチベーションが他の選手と違う人もいた。
「540ポンドの重量を破ることに集中していた。」とロビンソン選手。
もっと先に行われる大会のためにこの大会で競技した選手もいた。
「10月に照準を合わせてトレーニングしている。」とゴトウ選手。「この大会への参加は秋の大会への準備のためだ。」
重量が重くなれば、選手にはケガの危険性が常に出てくる。センパーフィットは、そのような事故が起こらないように万全を期していた。大会中、万が一でも筋肉が負傷することがないように、多くの選手がベンチプレスを置くラックの周りに補助してくれる数名のアシスタントを要求した。
「補助者のボランティアが信頼できる人たちで、イベントの間、選手たちの動きにきちんと気づいてくれて本当に助かった。」と話すのは、センパーフィットアスレチックディレクターのブライアン・ウィルソンさん。「補助者としてボランティアをしてくれた人たちはとても重いウェイトを持ち上げて補助してくれた。このようなイベントでは、けがは一番見たくないものだ。」
ベンチプレス大会は、センパーフィットが企画する毎年行われるいくつかのイベントのひとつ。センパーフィットは、ストロングマン大会やフィットネスフォールアウトも主催している。
予想より参加人数が少なかったが、参加してくれた選手たちに感謝しているとウィルソンさん。
2011のファーイーストパワーリフティング大会は9月下旬か10月上旬に予定されている。
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6月4日にアイアンワークスジムのスポーツコートでセンパーフィット主催のサマースラム2011オープンベンチプレスチャレンジ大会が行われた。ゴトウシュウジ選手(242ポンド、約110キロ)が579ポンド(約262キロ)を持ち上げるために準備している。ゴトウ選手は579ポンドを成功させ、男性の部の優勝者となった。第二位はスティーブ・ロビンソン・ジュニア選手の529ポンド(約240キロ)、第三位はマトウアキヒコ選手の375ポンド(約170キロ)となった。ベンチプレス大会はセンパーフィットが毎年主催しているイベントのひとつ。今年の後半には2011ファーイーストパワーリフティング大会が行われる予定。
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6月4日のサマースラム2011オープンベンチプレスチャレンジ大会で、331ポンド(約150キロ)のウェイトを持ち上げようとしているハヤシ・ケンイチロウ選手。
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6月4日のサマースラム2011オープンベンチプレスチャレンジ大会で、ヤナイ・ヒロコ選手 が99ポンド(約44キロ)のウェイトを持ち上げようとしている。ヤナイ選手は105ポンド(約47.6キロ)を持ち上げて、女性の部、第二位となった。この大会には21名が参加した。