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UDP唯一の海軍ホーネット部隊が再飛来

14 Jul 2011 | ジェニファー・プロンテ伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

7月14日、海兵第12飛行大隊(MAG-12)が海軍第94戦闘攻撃中隊(VFA-94)のF/A-18Cホーネットを岩国基地に迎えた。

アメリカ西海岸からの長い旅を終えたVFA-94のパイロットたちがコックピットから降りてくると、MAG-12司令、マホーニー大佐と海兵第242全天候戦闘攻撃中隊(VMFA(AW)-242)の航空機乗務員は地上で彼らを温かく迎えた。

カリフォルニア州、フレスノにあるラムアー海軍航空基地から太平洋を渡ってやってきたVFA-94は、小さな肉食鳥のアメリカオオモズから名づけられた「マイティ・シュライクス」というニックネームを持つ。

「我々VFA-94は、海兵隊の航空団に派遣される数少ない海軍中隊のひとつだ。」と話すのは、VFA-94の運用副担当官、ステアリング大尉。「海軍の母艦に派遣される海兵隊員が数名いるが、その代わりに我々のような海軍中隊が海兵隊に派遣される。」VFA-94が岩国に駐留している間、VFA-94はMAG-12の指揮下に置かれ、支援を受けることになる。

「(UDPの下では)我々は基本的にMAG-12の一部隊である。」とステアリング大尉。「我々はMAG-12と緊密に連携を取って、MAG-12の任務を支援していく。昨年は三沢基地で自衛隊と一緒に働いた。今回は、嘉手納基地で訓練などができると期待している。」

UDPはUnit Deployment Programの略で部隊交代計画を意味する。部隊交代計画は約6ヶ月間、西太平洋における部隊の機動性を高めるために実施され、有益な訓練を行い、前方展開環境における部隊の即応性を高めることを目的とする。

「我々はUDPを4年間実施している。」と話すのは、VFA-94司令官、カート・キャロル海軍中佐。「我々は海軍で唯一遠征可能なUDP中隊である。MAG-12と共に任務にあたれることをとても楽しみにしている。」

VFA-94の隊員の多くは数日早く岩国基地に到着し、航空乗務員の後方支援や作業空間の準備などを行った。

「F/A-18Cホーネットは複合任務戦闘機なので、空対空任務も空対地任務も行う。」とステアリング大尉。「我々は両方の任務に熟練している。」

中隊が遂行する任務は、海上または海岸から軍事力を示して制空権を確保および維持し、ミサイルなどを目的地に予定通りに運ぶことである。

VFA-94所属の単座F/A-18Cホーネット機には兵器システムオペレーター用の席がないため、F/A-18Dよりも多くの燃料を運ぶことができる。また、両機とも昼夜の運用に最適である。

ステアリング大尉によると、両ホーネットは同じ任務を遂行する能力があるという。

VFA-94が岩国に駐留する間、MAG-12のVMFA(AW)-242(通称バッツ)と共に任務にあたることが多くなるであろう。これは、部隊の団結力や最高の運用性を促すためだ。「二つの中隊が同じ場所で運用するのはいいことだ。」とステアリング大尉。「同じ施設の多くを使うことができるし、整備では互いに助け合うことができる。」

地上勤務の海軍兵に限って言えば、細部にわたるメンテナンスを提供することや運用を行うことは彼らにとっては通常の仕事である。

「いつもと同じで場所が違うということと、職場が大きいということだけだ。」と話すのは、VFA-94,固定翼機安全装備メカニックのリチャード・モーテン海軍兵。「自分たちにとっては、普段より岩国基地のほうが少しだけ楽になる。」

モーテン海軍兵によると、岩国基地での勤務は航空母艦での限られたスペースでの勤務に比べて多くの利点をもたらしてくれるという。いずれにしても、VFA-94は職務と任務を遂行し続ける。


 
写真1
7月14日、海軍第94戦闘攻撃中隊(VFA-94)司令官のカート・キャロル海軍中佐を岩国基地に迎えて握手をする、海兵第12飛行大隊(MAG-12)司令官のマホーニー大佐。VFA-94はカリフォルニア州、フレスノにあるラムアー海軍航空基地を母基地とし、小さな肉食鳥のアメリカオオモズから名づけられた「マイティ・シュライクス」というニックネームを持つ。

写真2
7月14日、VFA-94が岩国基地に到着した後、F/A-18Cホーネットの下で部品をチェックする、VFA-94の整備士、ジェイス・モイヤー海軍兵長。