米海兵隊岩国航空基地 -- 8月5日、マシュー・ペリー小学校、高校の生徒たちが校外学習として錦帯橋を訪れた。これは薬物乱用防止教育(Drug Education For Youth, DEFY)プログラムの企画で行われたもの。
DFEYは8日間のプログラムで、子供たちが他人に対する広い心や自信を持ち、他の子供たちと一緒に楽しむための活動である。
DFEYプログラムは8歳から12歳の子供たちに、薬物の危険性や、彼らが直面する低い自尊心、仲間からのプレッシャー、不適切な食習慣などに打ち勝つ方法を教えている。
子供たちはDEFYプログラムの活動で、基地内の憲兵隊やサクラ劇場、基地外の岩国城や宮島など様々な場所を訪れる。
「私はDEFYのおかげで自分の殻を破ることができました。」と話すのは、ペリー高校のアシュレイ・レイヨズさん(12歳)。子供たちは、グループや仲間がしようとしていることが悪いと感じたら「ノー」と言っていいということを学んだ。
プログラムでは子供たちが互いに助け合うように、チームに分かれ、グループごとで異なる活動をさせた。子供たちは活動を通じて、お互いからいろいろなことを学び、全員がリーダー役をする機会を与えられたり、グループ内で社交的に振舞う練習をした。
このプログラムで子供をチームや部隊に分けたり、旗や隊旗で先導する場合には、軍の習慣や作法が使われる。例えば、毎朝と毎夕、DEFYに参加している子供たちはアメリカ国旗掲揚と降納の時間に編隊を組む。
「しかし、DEFYではプログラムから軍の伝統や習慣のほとんどを取り除こうとしている。」と話すのは、ボランティア指導者のセス・アンダーソン海軍上等水兵。
「プログラムは子供たちがよい決断を下したり、自分の方法で成長することを中心に教えている。」と話すのは、アシスタントプログラムコーディネーターのウィリアム・ゴードン海軍一等兵曹。
「昼食は子供たちにバイキング形式の食事を提供し、食べたいものを選んで食べさせた。」とゴードン海軍一等兵曹。
食後、子供たちとボランティアはどんな気分か、また、自分が選んだ食べ物の代わりにどのようなものを食べるべきだったかを一緒に話し合った。
DEFYが強調する重要な教訓のひとつに、健康がある。「DEFYでは子供たちに、大量の食事をするよりは一日のうちのスナックの量を控えめにするほうが健康的であるということを教えている。」とゴードン海軍一等兵曹。
健康であるために必要なのは健康的な食事だけではない。DEFYはまた、活動的であることも重要な要素だと強調している。
「今年の最大の『ドラッグ』はビデオゲーム。」とアンダーソンさん。プログラムにはキックボールやサッカーなど、子供たちが楽しく学べるようによく知られたゲームが組み込まれている。
また、DEFYではプログラム独自のゲームを作って、子供たちに参加させた。「このプログラムで一番のメリットは、子供たちが同年代の子供たちと学んで楽しめるということだ。」とアンダーソン海軍上等水兵。
岩国基地DEFYプログラムコーディネーターのエドウィン・ギンギャブ海軍兵曹長によると、M.C.ペリー学校では、DEFYに参加している子供たちとそれ以外の子供たちとの間で、成熟度や行動が目に見えて違うという報告がされている。
DEFYプログラムまたはそのボランティアについては、253-4249まで問い合わせのこと。
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8月5日、DEFYプログラムに参加した子供たちがサンドイッチを食べている。子供たちは脂肪分の多い食べ物の代わりに健康的な食事として、サンドイッチを与えられた。このプログラムでは、健康的な食事、運動、そして正しい選択をする重要性を子供たちに教えている。
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8月5日、吉香公園の噴水前でジャンプする、薬物乱用防止教育(DEFY)に参加した子供たち。DEFYでは子供たちに薬物の危険性を教えたり、子供たちが直面する問題を乗り越える方法を教えている。
写真3
8月5日、吉香公園で他の子供たちに仲間からの圧力の危険性について教える、シャノン・ギルバートさん(16歳)とサブリナ・ヘリットさん(10歳)。二人は薬物、飲酒、学校をさぼることなど、仲間からの圧力について教えた。
写真4
DEFYプログラムボランティアのウィリー・メルカド海軍一等兵曹とケニス・ジョンソン海軍一等兵曹が、マーク・メンドーサさん(10歳)にアメリカ国旗の正しいたたみ方を教えている。DEFYでは子供たちに、軍の伝統や国旗を尊敬することなどを教えている。
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錦帯橋を渡りながら自分たちの旗を誇らしげに掲げる、DEFYの子供たち。
写真6
8月9日、DEFYプログラムに参加したマーリック・フランシスさん(10歳)とアレクシス・フローレスさん(12歳)がサッカーをしている。子供たちは運動をしたり、健康的な食事をして、正しい選択ができることを示した。