米海兵隊岩国航空基地 -- 岩国基地、航空機動軍団(AMC)の新乗客ターミナルが正式にオープンし、8月19日にテープカットセレモニーが行われた。
岩国基地司令のジェームズ・スチュワート大佐、米空軍第515航空機動作戦航空群(AMOG-515)司令のロバート・リッチ米空軍大佐、中国四国防衛局の辰己昌良局長がセレモニーに出席し、テープカットを行った。
「新しい乗客ターミナルを岩国基地にオープンするというのは、本当に重要なことである。」とスチュワート大佐。「古い乗客ターミナルは米海軍によって約55年前に建てられたもの。シービー(米海軍建設工兵隊)は素晴らしい建設作業をしてくれた。古いターミナルは長年その目的を果たしてきたが、すべてのことがそうであるように、我々がターミナルに求めるものも変化していく。」
新しい航空ターミナルは約47,000平方フィート(約4,366平方メートル)の面積を持ち、一度に800名以上の乗客の手続きができる。古いターミナルは約9,000平方フィート(約836平方メートル)で、一度に手続きができるのは300名の乗客であった。
新しい航空ターミナルの正式オープンは今年の3月18日に予定されていたのだが、オペレーショントモダチのために延期されていた。
オペレーショントモダチは、3月11日に日本の東北地方で発生した東北地方太平洋沖地震とそれによる津波による被災者を支援するための米軍と自衛隊との人道的共同支援作戦のこと。
スチュワート大佐は、「新しい航空ターミナルは、オペレーショントモダチの救援活動で岩国基地が重要な役割を担っていた時にその真価を発揮してくれた。」と話した。
この航空ターミナルは、西太平洋にある米軍基地の中で最も新しい航空施設であり、海兵隊員と515 AMOGが運営する唯一の施設でもある。
オープニングセレモニーに参加したのは、岩国市、米海軍、米空軍、米海兵隊の関係者。
「(航空ターミナルは)戦略的な日米同盟の一部であるため、本当に重要な施設である。」と話すのは、岩国基地、補給部長のキース・アップルゲート海軍中佐。「航空ターミナルは、米軍と自衛隊の同盟の重要性と能力を示すシンボルである。」と中佐は付け加えた。
最初に予定されていた航空ターミナルの建設開始は2001年であったが、実際に工事が始まったのは2006年、完成は2010年であった。
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8月19日、岩国基地、航空機動軍団(AMC)新乗客ターミナルの正式オープンの式典でテープカットをする、中国四国防衛局の辰 己昌良局長(写真左)、米空軍第515航空機動作戦航空群(515 AMOG)司令のロバート・リッチ米空軍大佐、岩国基地司令のジェームズ・スチュワート大佐。この航空ターミナルの建設は2001年に建設開始が予定されていたが、実際に建設が開始されたのは2006年、工事終了は2010年であった。