An official website of the United States government
A .mil website belongs to an official U.S. Department of Defense organization in the United States.
A lock (lock ) or https:// means you’ve safely connected to the .mil website. Share sensitive information only on official, secure websites.

Photo Information

Cpl. Matthew L. E. Doyle, Marine Aviation Logistics Squadron 12 community relations coordinator, escorts Machiko Hamamoto, Honorary Marine recipient, during an award ceremony at the Strike Fighter Squadron 94 hangar here Tuesday. The title of Honorary Marine is an award bestowed on civilians who have made extraordinary contributions to the Marine Corps. The award is approved solely by the Commandant of the Marine Corps. Hamamoto, 82, has spent 43 years working alongside Marines, organizing cleanup and community relations projects. She also collects Christmas gifts for local handicapped children and for children at Shobara Sakura Gakuen orphanage. Her helping hand has reached even to the U.S. She received an American Red Cross certificate of appreciation for her role in delivering Red Cross services after the 1989 Loma Prieta earthquake near San Francisco.

Photo by Lance Cpl. Kenneth K. Trotter Jr.

浜本“ママサン”万千子さんに名誉海兵隊員

8 Nov 2011 | ケニス・トロッター・ジュニア兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

11月8日、海軍第94戦闘攻撃中隊(VFA-94)の格納庫で浜本万千子さんの名誉海兵隊員の授与式が行われた。これは浜本さんの長年にわたる隊への貢献に対して、海兵第12航空補給中隊(MALS-12)が表彰したもの。MALS-12の隊員たちは浜本さんのことを親しみを込めて『ママサン』と呼んでいる。

名誉海兵隊員の称号は海兵隊への類まれな貢献をした民間人に対し贈られるもので、米海兵隊総司令官のみが承認できる。

「浜本さんは、米軍の肯定的なイメージを伝えることに大きな貢献をしてくれた人だ。」と話すのは、MALS-12司令のチャールズ・レデン中佐。

レデン中佐は続けて、浜本さんの影響力が岩国基地でどれほど広がっているか、また岩国以外の地域にどれほど広がっているかについて述べた。

「地震であろうと津波であろうと、どんな災害でも我々は常に支援してきた。だが、それは常にママサンが連絡窓口を探してくれたり、行くべき場所を探してくれる努力あってのことだ。」とレデン中佐。「ママサンは日米関係のため、特にMALS-12のために尽力してくれたが、それはMALS-12だけではない。海兵第12飛行大隊(MAG-12)、岩国基地、総じて米海兵隊のために尽力してくれた。」

現在82歳の浜本さんは、海兵隊員と一緒に清掃活動やその他の地域活動を43年間行ってきた。また、地元の障害を持つ子供や庄原さくら学園へクリスマスプレゼントを寄付してきた。

浜本さんの支援はアメリカ本国まで届いた。1989年にサンフランシスコ近郊で発生したロマ・プリータ地震の後、赤十字の支援物資を現地に届けたことで、浜本さんはアメリカ赤十字から感謝状を授与している。

また、2011年3月11日に起きた東日本大震災発生後、地震や津波の余波が残る中、浜本さんは米軍と日本の絆を深めることができた。

2011年6月、MALS-12の海兵隊員は被災者の支援活動をするために、休暇を使って東松島市へ行った。浜本さんはその先頭に立ち、数日間、現地で支援活動にあたった隊員と一緒に行動した。

「震災直後にママサンがMALS-12の司令に電話をし、現地に隊員を行かせるように要請したことは、自分たちにとっては驚くことではなかった。」と話すのは、MALS-12、家族支援担当官のジェフェリー・フレミングさん。「ママサンはすぐに現地に行って、先頭に立って支援活動をしようとしていた。自分たちにとってママサンは通訳であり、連絡窓口でもあった。」

フレミングさんが始めて浜本さんに出会ったのは、1990年にMALS-12の隊員として岩国基地に赴任したとき。フレミングさんは自分が浜本さんと一緒に経験したことや、浜本さんが自分以外の多くの隊員たちにも日本での救援活動や様々な経験をする機会を与えてきたことを褒め称えた。

「浜本さんと経験したことは、私がいつも心の中で大切にしているものだ。」とフレミングさん。

浜本さんが多くの日本人に与えた好影響を見て、多くの隊員は自らの人生に感謝し、恵まれない人たちへ手を差し伸べてきた。

「浜本さんに色々な場所に連れて行ってもらい、他人を助ける活動ができたことに感謝している。」

浜本さんが隊員と日本人との間の強い関係を維持し続けていけるのは、彼女に謙虚さと感謝の気持ちが根付いているからである。浜本さんは、地域関連のプロジェクトや児童福祉施設への訪問などの調整に尽力してきた。

浜本さんは自分が名誉海兵隊員の称号を与えられたことについても、謙虚に受け止めている。

「とても驚いています。まるで夢みたいです。」と浜本さん。「自分がこのような賞をいただいていいのか心配しています。なんだか信じられません。」この日、浜本さんは名誉海兵隊員として正式な称号を与えられたが、浜本さん自身はその活動が43年になる前から、自分自身を海兵隊ファミリーの一員だと考えてきた。

「(海兵隊員は)私にとって家族のようなものです。」と浜本さん。「たった一日休んだだけでも、隊員の人たちは寂しがるんです。私がどこにいるのか聞いたり、電話してくれたり、探したりしてくれるんです。」そんな浜本さんが海兵隊員たちと築いてきた、(特に若い隊員たちとの)家族のような関係が、岩国に赴任したばかりの隊員たちを助けてきた。

「浜本さんが日本のいろいろな場所に連れて行ってくれたおかげで、自分の田舎を思い出した。」と話すのは、MALS-12所属のマーシー・マクウォーター伍長。

自ら田舎出身だと言うマクウォーター伍長は岩国基地に2年間駐留しているが、ホームシックになり、自分の田舎を思い起こすような経験がしたいと思っていた。「ある日、浜本さんが基地の外に連れ出してくれて、馬牧場に連れて行ってくれた。」

浜本さんの寛容さはそれだけに留まらない。時々、自宅に隊員を招いて日本の生活を体験させたり、基地の外に出て日本にはどんなものがあるかを見せている。

浜本さんが正式な名誉海兵隊員となったのは11月8日であったが、彼女がそれに値するということは多くの海兵隊員がずっと前から認めていた。浜本さんが何年もの間、海兵隊に対して貢献してきたことを見れば、彼女が今後も楽しみながら海兵隊の評価を向上させたり、海兵隊と日本人の関係を向上させるための活動を続けていくことは想像に難くない。


   
写真1
11月8日、海軍第94戦闘攻撃中隊(VFA-94)の格納庫で行われた名誉海兵隊員の授与式で、マシュー・ドイル伍長にエスコートされる受賞者の浜本万千子さん。

写真2
11月8日、海軍第94戦闘攻撃中隊(VFA-94)の格納庫で行われた浜本万千子さんへの名誉海兵隊員の授与式で、敬意を表する海兵第12航空補給中隊(MALS-12)の隊員。