米海兵隊岩国航空基地 -- 12月3日、ロバート・ケイシー医療歯科クリニックと海上自衛隊の隊員が、周防大島にある児童養護施設、あけぼの園の子供たちを岩国基地の海軍病院(BHC)に招待した。
これは、自衛隊員と米軍隊員の間にある友情をあけぼの園の子供たちに感じてもらうため。
教育発達介入サービス(EDIS)職員のメイデリン・サンティアゴさんは、「子供たちにクリスマスを気軽に楽しんでもらい、クリスマス休暇の本当の目的を知ってもらうことが大切だと思っています。そうすることで、宣伝されているものとは違うクリスマスを感じてもらえます。」と話す。
「クリスマスシーズンは、買い物をするためだけでなく、互いに与えたり、分かち合ったりするためのものです。」とサンティアゴさん。「今日は色々なことを用意しました。これは、私たちが心を込めて準備したものです。」
贈り物のクリスマス精神を感じてもらうため、28人の子供たちはまず最初にマフラーを受け取った。このマフラーは、BHCの隊員が数週間かけて編んだもの。中には初めて編み物をした隊員もいた。
その後、子供たちはクリスマスツリーのオーナメントやデコレーションを作り、クッキーと一緒にツリーに飾った。クリスマスツリーの飾り付けが終わると、子供たちは隊員と一緒にクリスマスキャロルを歌った。最後は、サンタクロースがあらわれて、子供たちと一緒に過ごした。
BHCとEDISの隊員と職員は、あけぼの園の子供たちを20年以上に渡って招待している。
この日、子供たちを招待したのはアメリカ人隊員だけではない。
「米軍だけでなく、自衛隊の隊員とも交流した思い出は、子供たちが後から懐かしく振り返ることができる。」と話すのは、海上自衛隊、救難消防レスキュー隊員のミヤウチ・ツヨシ海士長。「海上自衛隊がこのような行事を企画するのは簡単ではない。だが、アメリカ人の隊員と一緒だと難しくない。」とミヤウチ海士長。「このような行事を今後も共同でやっていけたらと願っている。また、このような行事の存在を皆さんに知って欲しい。」
ミヤウチ海士長は、米軍でも自衛隊でも、子供たちと隊員との交流は、子供たちに楽しく過ごしてもらえるいい活動だと話す。
実家から何千マイルも離れた場所でクリスマスを過ごさなければならない隊員や、クリスマスを楽しむ本当の家がない子供たちにとっては、 クリスマスシーズンは憂鬱なことがあるかもしれない。笑顔や感謝の気持ちが一番必要なのは、こんなときだ。
「クリスマスシーズンの間は、人生の色々なことについて前向きであることが大切だ。また仲間意識も大切だ。」と話すのは、医療協会リクリエーション委員会の会長、ケンダル・ジョンソンさん。「一番嬉しいのは子供たちが笑顔でいてくれること。特にクリスマスシーズンはその笑顔が嬉しい。」
この行事は、子供たちが米軍や自衛隊の隊員と交流することも目的としていた。
「今日の経験で、 子供たちがアメリカ人の隊員を見ても緊張することはないだろう。」とジョンソンさん。
この日の行事は、子供たちのためにBHCとEDISが共同で今年行った二つのイベントのうちの一つ。主催者は、このような行事を今後も継続し、来年はもっと頻繁に行いたいと話した。
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12月3日、岩国基地、ロバート・ケイシー医療歯科クリニックで、クリスマスツリーのデコレーションを作るために材料を選んでいる、周防大島、あけぼの園の子供。岩国基地、海軍病院の隊員と海上自衛隊の隊員があけぼの園の子供たちと一日を過ごし、子供たちに喜びに満ちたクリスマス精神を体験してもらった。
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12月3日、岩国基地、ロバート・ケイシー医療歯科クリニックを訪問したあけぼの園の子供が歌を歌うのを助けている日本人ボランティア。この日、あけぼの園の子供たちを基地に招待したのは、自衛隊員と米軍隊員の仲間意識を感じてもらうためだ。
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12月3日、岩国基地、ロバート・ケイシー医療歯科クリニックを訪問したあけぼの園の子供たちがこの日招待してくれた隊員に対して感謝を込めて、園の歌を歌っている。あけぼの園の子供たちはこの日、クリスマスツリーの飾りを作ったり、ツリーを飾ったり、クリスマスの歌を歌ったりして過ごした。この日の終わりには、サンタクロースも子供たちに会いにきた。
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12月3日、岩国基地、ロバート・ケイシー医療歯科クリニックを訪問したあけぼの園の子供たちがクリスマスの飾りに使うクッキーにデコレーションをしている。海軍病院の隊員は、子供たちにクリスマスの精神を感じてもらおうと、この日のために4週間かけて子供たちにプレゼントするマフラーを編んだ。