米海兵隊岩国航空基地 -- 3月4日、日米交流文化祭が岩国日米協会(JAS)の主催で行われ、強い存在感を示す様々な日本文化が基地住人に紹介された。
「日本文化を皆さんと分かち合えて楽しかったです。」と話すのは、JAS副会長のフクダ・ミホさん。「あらゆる年代のアメリカ人の皆さんに日本の文化を体験してもらい、とても嬉しく思います。」
来場したアメリカ人達はそれぞれのブースで折り紙、茶席、習字、生け花などの日本文化を体験したり、豚汁や寿司などの日本食を試食した。
「JASは50年にも渡って、アメリカ人に日本文化を紹介してきました。」と話すのは、JAS会長のデュエイン・コールさん。「この文化祭に参加してくださる日本人の皆さんは、すべて無償で参加してくれています。この皆さんは、ただ、日本文化をアメリカ人と分かち合いたいという思いだけで参加してくれているのです。」
この日の文化祭では文化紹介や日本食の試食だけではなく、パフォーマンスも披露された。お茶の儀式に始まり、続いて和太鼓演奏と神楽『八岐大蛇(やまたのおろち)』が披露された。
神楽とは『神に奉納する歌舞』のことで、舞踊劇の一種。『八岐大蛇(やまたのおろち)』は『8つに分かれた大蛇』を意味し、伝説では8つの頭と8つの尾を持つ大蛇といわれている。
「皆さんにこの神楽を楽しんでいただきたいです。」とフクダさん。どの年代の観客も、大蛇が激しく動いたり回転する様子や、口から火を吹く場面を驚いた様子で鑑賞していた。
「本当にとても楽しかったです。」と話すのは、マシュー・ペリー小学校のマディ・ピートさん(6歳)。「オロチが火を噴いたときはちょっと怖かったけど、とてもよかったです。」
笑顔で文化祭会場を後にした観客たちは、空っぽのお皿が示すように日本食でお腹をいっぱいにして帰っていった。この文化祭で、基地住人は日本文化に対する理解をより深めることができた。
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3月4日に岩国基地で開催された日米協会主催の文化祭で、とぐろを巻くオロチ。日本人協力者のおかげで、この文化祭でアメリカ人観客は日本文化の体験ができた。