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1年目の作業は終了、更なる支援活動へ向けて

5 Mar 2012 | ベンジャミン・プライヤー兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

2011年、3月11日に発生した東日本大震災による破壊から1年が過ぎたが、被災地の完全復興にはまだ遠い。だが、宮城県石巻市では、岩国基地ボランティアの支援と共に、希望の光がその新しい展望を明るく輝かせている。

そのほとんどが個人の休暇を使って参加している岩国基地のボランティア39名は、グループに分かれて、石巻市内で様々なボランティアを行った。

「この石巻地域で助けを必要としている人たちのために、できるだけ多くのボランティアを連れてきました。」と話すのは、岩国基地ボランティアグループのリーダー、ジェズス・ドミンゲツさん。「私たちは、被災した地域の皆さんを支援するために自分の休暇を使おうと、一緒にここに来ただけです。」

あるグループのボランティア任務は、石巻市立湊小学校の体育館の清掃だった。この清掃後、この地域のスポーツチームは暖かく遮蔽された場所としてこの体育館を練習に使えるようになる。

破損し、老朽化した体育館の床は砂埃で覆われおり、茶色い木の色ではなく、灰色になっていた。大変な仕事にくじけることなく、ボランティアは体育館の床全体を掃き、磨いて、水拭きし、ワックスをかけた。

「震災後、この体育館は避難所になっていました。」と話すのは、ボランティアで参加したジェイミー・エル・バーナさん。「被災者の皆さんはここに何ヶ月も住んでいました。現在は市の許可を得て、地元のサッカークラブやそのほかの運動クラブの皆さんがこの体育館を使っています。」

自然の驚異に襲われたあの日から、小学校の建物は教室としてはもう使えない状態になっていた。

「本当のことをいうと、やらなければならないことはたくさんあるんです。」とエル・バーナさん。「私たちが数日間ここで作業することは、皆さんのお役に立てると思います。昨年の5月に海兵隊員と一緒にこの場所に来ましたが、そのときに隊員の皆さんがどれだけの作業ができるか、どれくらい迅速に動けるかを見てわかっています。」

今、湊小学校は決して忘れることのない、辛い過去の証として建っている。学校の前方にかけられた時計は、1年前のあの運命の日の時刻から止まったままだ。その小学校の隣では、体育館の床がきれいに磨かれて光り、将来への希望の兆しを見せていた。地域社会も、状況を改善しようと立ち上がったボランティアの支援とともに、この場所へと戻ってきつつある。

「このボランティア活動は値段がつけられない価値があります。」とドミンゲスさん。「あと2日でツナミがこの場所を襲って1年がたちます。(今回の活動で)1年後にまたここに来るために、どれくらいの作業が残っているかを把握できます。どんな仕事でも、私たちがここにいる間にできる作業がどれだけであっても、被災者の皆さんを支援できるという栄誉はただ、プライスレスなのです。」

この記事は、岩国基地住人による、石巻周辺でのボランティア活動の一部である。


 
写真1
3月5日、石巻市立湊小学校の体育館の床を全員で磨く岩国基地ボランティア。2011年3月11日の震災直後、この体育館は避難所として使われた。