米海兵隊岩国航空基地 -- 軍事演習「ガイガー・ヒューリー2012」に参加中の海兵隊員や海軍隊員を乗せた車両が、グアムの街中を通り過ぎた。演習の余暇時間に、グアム・メモリアル病院に長期入院の患者と一緒に過ごすためだ。
ボランティアは、グアム・メモリアル病院内の特別介護チーム(SNU)が看護している患者たちと時間を過ごした。
SNUは主に、退院を目指してリハビリを現在受けている患者の看護をしている。ボランティアは病院を簡単に見て回った後、手芸の材料や風船が準備されている食堂へ案内された。そこに看護士に付き添われた患者が順番に入ってきて、待ちきれない様子のボランティアたちとすぐに会話が始まった。
患者とボランティアは食堂のいたるところで笑顔で会話をしていた。食堂には色々なレクリエーションが用意されており、ボランティアは患者と一緒に座って、塗り絵や風船で遊んだり、写真を撮ったり、会話をして時間を過ごした。
ほとんどがグアム出身の患者の中で、昔話を語るある一人の患者が隊員たちの興味をひきつけていた。「今日みたいな訪問を受けることが大好きだ。」と話すのは、患者の一人、ウルフガング・シュワルツワイントラウブさん。シュワルツワイントラウブさんは米海兵隊、米海軍の退役軍人。「君たち隊員がしてくれていることに、本当に感謝している。」
シュワルツワイントラウブさんは、自身の昔話や人生の試練の話だけでなく、時に真剣に、時に冗談を交えながら、奥さんとの将来の計画についても話し始めた。「人生でいろんなことを体験したよ。それを幸せに思っているし、他の人とも分かち合いたいと思っている。今はきれいな妻がいるけど、みんなが今言ったように、私が海兵隊に入隊したときは、ダッフルバッグには妻は入っていなかったよ(海兵隊は奥さんを支給してくれなかった)。」
訪問時間が終わると、患者たちはまた普段の生活へと戻っていった。ボランティアは上の階に行き、ナースデーとホスピタルウィークの授賞式に出席した。
「今日、病院に来て私たちを支援してくれた皆さん全員に感謝し、お別れを言いたかったんです。」と話すのは、SNUの公認看護士、サリー・クイチョチョさん。
授賞式では、ボランティアの親切さと無視無欲さに対して褒状が贈られた。一緒に祝ってくれたのは、初対面だが、話に耳を傾け、楽しい時間を提供し、一生の思い出を一緒に作った人たちだった。
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5月18日、グアム・メモリアル病院で患者と話す、海兵第12飛行大隊、従軍牧師のディーン・ホール海軍中佐。軍事演習「ガイガー・ヒューリー2012」に参加中のボランティアは、午後の時間を患者と過ごした。
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5月18日、グアム・メモリアル病院で、患者とボランティアの写真を撮る、海兵第12飛行大隊、従軍牧師のディーン・ホール海軍中佐。この日病院を訪問したのは、軍事演習「ガイガー・ヒューリー2012」に参加中の海兵隊員と海軍隊員。