米海兵隊岩国航空基地 -- 海兵第171師団支援中隊(MWSS-171)、車両輸送課の建物がホーンテッド・ハウス(お化け屋敷)と化した10月27日、基地住人と八幡学園の子供たちの叫び声が建物中に響き渡った。
この日、MWSS-171は基地住人だけでなく、八幡学園の子供と職員を特別なゲストとして招待していた。
この日、ボランティアで参加したMWSS171の衛生兵、スコッティ・ハーグローブ海軍三等軍曹は「今日は基地住人のためにホーンテッド・ハウスを企画しました。」と話す。「ホーンテッド・ハウスを今日初めて体験した子供たちや、ハロウィンを体験するのが初めての子供たちがたくさんいました。みんな本当に怖がっていました。」
アメリカでは毎年恒例のハロウィンは、日本ではあまり知られていない。
「このイベントを日本人に紹介するのはすごく楽しいです。」と話すのは、MWSS-171、車両輸送オペレーターのセス・デニス兵長。この日ボランティアで参加したデニス兵長は、「ハロウィンがどのようなものかよく知っている必要なありません。慣れすぎていないほうが逆にいいかもしれません。」と話す。
大勢の人がホーンテッド・ハウスを訪れたため、変装して人々を怖がらせる任務を負った隊員にとっては忙しい夜となった。
「たった今、自分の前を通り過ぎて行った人たちがどれくらい怖がったかを仲間の怪物たちと話しましたが、それが怖がらせるためのモチベーションになりました。」とデニス兵長。「来る人をみんな怖がらせようとしました。いろんな年齢幅の人たちが来ましたが、大人ですら怖がっていました。それが楽しいんです。」
子供を怖がらせるのは難しくないかもしれないが、ハロウィンの習慣に慣れている大人を怖がらせるのは簡単ではない。
「MWSS-171の隊員は、みんなのために素晴らしいショーを披露してくれました。」とハーグローブ海軍三等軍曹。「様々な年齢層のお客を全員怖がらせようとする、隊員の努力や才能がホーンテッド・ハウスの細部に現れていました。」
天井からつるされた男、狂ったピエロであふれた部屋、電気が点滅する廊下を徘徊する女の子の幽霊、血まみれの手術室に立てこもる気がふれた医者など、ホーンテッド・ハウスの中で、どれが一番怖いと思うかは人それぞれ。
「ほんとうに楽しかったです。」とハーグローブ海軍三等軍曹。「一番怖かったのは、多分、最後にゾンビがチェーンソーを振りかざして追いかけてくるところだと思います。どこからともなく出てくるんです。八幡学園の子供たちと一緒に行きましたが、子供たちは私をきつく摑んで、叫んでいました。」
ホーンテッド・ハウスが終わると、この夜の恐怖体験を同じように分かち合って、八幡学園の子供たちは基地を後にし、基地住人は家に帰っていった。