米海兵隊岩国航空基地 -- 7月17日、基地隊員が地域社会活動の一環として、岩国市の常照(じょうしょう)保育園を訪問した。
この訪問の目的は地元の岩国市民との関係を強化するため。
この日の訪問には約32名のボランティアが参加した。ボランティアは絵本や塗り絵を使ったり、歌を歌ったりして、子供たちに英語を教えた。
「誰かにお返しをしたり、英語や英語の基礎を教えてあげるのは、いつでも嬉しいことです。」と話すのは、この日ボランティアに参加したロイ・コンビングトン三世さん。「幼い子供たちが音楽が好きなことを知ったり、彼らにこうやって歌を教えることは、とても楽しいです。」
5歳以下の園児たちは3つのグループに分けられると、すぐにボランティアの隊員を気に入ったようだ。
子供たちに英語を教えるだけでなく、一緒に『ダック、ダック、グース』ゲームや古くから伝わる子供の童謡(マザーグース)である『ヘッド・アンド・ショルダー(あたまかたひざポン)』ゲームをして遊んだ。
この日の訪問は単に子供たちのためだけではない。この日の経験から隊員も学ぶことができた。
「このような活動は、岩国基地にとっても海兵隊にとってもいいことだ。」とコンビングトンさん。「これはホスト国である日本に、海兵隊員は日本で仕事をするだけでなく、日本のことを大切に思っているということを示すことができるからだ。」
言葉の壁はあったが、隊員と子供たちはコミュニケーションをとることができた。
子供たちは英語をすぐに理解するようになるため、子供たちとの交流は気分転換になるとコンビングトンさんは感じている。コンビングトンさんは、子供たちがどれくらい英語を理解しているかを知るために、アルファベットや動物の歌を歌っているときにこのことを発見した。
多くの海兵隊員は地域社会活動への参加をためらうかもしれない。だが、このような活動に参加することのメリットは、どんな言い訳よりも勝る。
「一般に、隊員は観光をするために基地外に出かけていく。」とコンビングトンさん。「隊員が日本の子供たちと触れ合う機会はほとんどありません。アメリカに戻れば、アメリカの子供たちには毎日会えます。ですが、基地の中にずっといると、日本の子供たちがどのように成長していくのかを見ることはできません。多くの海兵隊員は、日本の子供が年間を通じて学校に行くということさえ知りません。」
本国の地元であろうと外国であろうと、どの基地に配属されても海兵隊員は親善大使である。外国でも本国でも、この日のような訪問を通じて、一般の人々は隊員がしていることに感謝するだけでなく、ゲートの外にある地域社会を隊員が大切に思っていることを知ることができる。
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7月17日、常照(じょうしょう)保育園を訪れたボランティアの一人、ロイ・コンビングトン三世さんが子供たちに英語の絵本を読んでいる。参加した約32名のボランティアは午前中を子供たちと一緒に過ごし、英語を教えたり、英語の本を読んだりして過ごした。
写真2
岩国基地のボランティアが園児と一緒に座り、英語のアルファベットや数の数え方を教えている。参加した約32名のボランティアは午前中を子供たちと一緒に過ごし、英語を教えたり、英語の本を読んだり、ゲームをして遊んだ。