米海兵隊岩国航空基地 -- 交流する機会がほとんどない異宗教同士の絆を深めようという目的で、11月8日、7名の日本人僧侶が岩国基地教会に訪れた。
「この訪問のおかげで、特に宗教的側面において、良好な関係を築くことができました。」と話すのは、司令部司令中隊(HHS)、従軍牧師のルイス・リー海軍少佐。「異なる宗教の指導者が集まり、人々をどのようにして救うかを互いに比較することは、二つの国が一緒に手を取り合って、いい仕事ができるということの顕れ(あらわれ)だと思います。」
僧侶の一行は、従軍牧師や宗教プログラム専門職と一緒に、基地教会の中をいろいろと見学して回った。
見学ツアーでは、基地教会についての概況説明や教会が提供するサービスについて説明を受けた。
「今日の見学ツアーは、(教会と僧侶が)互いについて学び、結びつきを示す素晴らしい方法です。」とリー海軍少尉。「このツアーの過程で、僧侶の皆さんは我々について、我々は僧侶の皆さんについて、互いをよく知ることができます。私たちはもちろん違います。でも結局、同じ人間なんです。我々のやり方と彼らのやり方には、多くの共通点があります。僧侶の皆さんにも、同じように感じて教会を後にしてほしいと思います。僧侶の皆さんがアメリカ人や米軍隊員と次に出会うことがあれば、知っているという経験が利点になるのです。」
この日はゼロ戦駐機場へも立ち寄り、その後、教会で最終ミーティングを行った。
この日、教会を訪れたトリイ・ケンジュン僧侶は、「今日、こちらに伺って一番うれしかったのは、アメリカ人牧師の皆さんに出迎えていただいたことです。」と話した。「牧師の皆さんにとっても、異文化を体験するというのは重要なことだと思います。今日の訪問は、異文化体験する最良の機会だったと思います。」
日本人僧侶もアメリカ人牧師も、宗教の壁を越えて絆が結ばれたこの日の体験を忘れないと強調した。僧侶の一行が手を振りながら別れを告げて基地を後にすると、基地教会の牧師やスタッフは日常の業務へと戻っていった。