米海兵隊岩国航空基地 -- 1月は新年の最初の月というだけではない。アメリカでは「ナショナル・ホビー・マンス(趣味月間)」でもある。新年を迎える1月は、新しい趣味を始めるのに最良の月だ。
岩国基地図書館では1月中、「ニューイヤー・ニューホビー・プログラム」を開催している。この企画は、図書館に以前勤めていたサラ・フィッシャーさんが考案したもの。このプログラムでは週に1度、異なる内容の教室を4回開講している。
「『ニューイヤー・ニューホビー・プログラム』は、皆さんに図書館に来てもらい、新しい趣味を紹介するものです。」と話すのは、図書館長のステイシー・コベ=ベリカさん。「図書館の役割は、個人の成長を刺激し、生活の質を向上させることです。」
「このプログラムの主なターゲットは中高生以上と大人ですが、図書館では子供向けのプログラムも多く提供しています。」とコベ=ベリカさん。
参加できる教室は、カードゲーム、習字、スクラップブック、折り紙。これらの教室は、経験がほとんどない人に特にお勧めだ。
「多分、私の習字はお話にならないくらいだめだと思います。」と話すのは、習字クラスに参加したエル・ワトソンさん。「文字を正しく書くために手首を動かせばいいだけと聞きましたが、今まで漢字を書いたことがないんです。」
ワトソンさんは、1月10日の夜、建物411の図書館で行われた習字教室に参加した10名のうちの1人。
習字教室の講師を務めたのは、13年間習字を続けている、ユース・カルチャー・プログラム・コーディネーターのヤマモト・ナミさん。ヤマモトさんは習字を始めるために必要な道具、正しい筆の持ち方やはね方などを教えた。
「日本で学んだ他のことと同じように、習字は形式をとても大切にし、伝統に基づいていました。」とワトソンさん。「私はあまり上手にできませんでしたが、本当に新しい体験でした。とても興味深く、またやってみたいです。」
2時間の習字教室で、生徒が達人になるのは無理だろう。だが、この教室で生徒たちはこれまでとは違ったことに挑戦することができた。
写真1:2013年1月10日、建物411で行われた基地図書館主催の「ニューイヤー・ニューホビー・プログラム」の習字教室に参加した生徒が書く「和」の文字。教室では正しい筆の持ち方やはね方、習字の歴史などが教えられた。
写真2:2013年1月13日、建物411の図書館で行われた「ニューイヤー・ニューホビー・プログラム」の習字教室の参加者が習字をするのを助ける、講師のヤマモト・ナミさん。このプログラムでは他にもカードゲーム、スクラップブック、折り紙教室が行われており、基地住人が新しいことを始めるきっかけにしてもらうことを目的としている。
写真3:2013年1月13日、建物411の図書館で行われた「ニューイヤー・ニューホビー・プログラム」の習字教室の参加者が、正しい筆の払い方やはね方を学んでいる。このプログラムは図書館主催で行われており、今年で2年目。他にもカードゲーム、スクラップブック、折り紙の教室が開かれている。