米海兵隊岩国航空基地 -- クラブ岩国、ランディング・ゾーンで6月26日、8名の日本人従業員の退職式が行われた。
退職者の勤務年数は18年から35年まで様々だが、どの退職者の勤続年数も、岩国基地隊員に対する献身さを表している。
式典の最初に、岩国基地、マンパワーディレクターのマイク・カレイロ中佐が8名の退職者に対して、長年の勤務に対する謝辞を述べた。
「日本人退職者の皆さんの貢献のおかげで、日米関係は成長しました。」とカレイロ中佐。「私の個人的な感想ですが、基地で日本人の皆さんと一緒に働き、コミュニケーションを取れることは素晴らしく贅沢だと思います。」
8名の退職する従業員を代表して証書を受け取ったのは、勤続29年のイシザキ・マサヒコさん(施設部板金工)、18年のタガワ・ヒデオさん(施設部労務作業員)、30年のカワモト・トシユキさん(施設部左官)。
シゲヒロ・テツロウさん(補給部供給専門職)は勤続35年、ヨシダ・ヒロカズさん(補給部管理責任者)は勤続27年、ヨシキ・ノブヨシさん(補給部航空管制専門職)は勤続29年。
勤続23年のアサカワイズミさん(海軍校正機関電子工学技師)、勤続26年のフルモト・ヨウコさん(海軍校正機関管理専門職)。
タガワ・ヒデキさんが基地で働き始めたのは18年前。タガワさんは「隊員の皆さんの振舞い方に驚かされました。自分自身や米軍に対する見方が変わりました。」と話す。
「海兵隊員の皆さんは礼儀正しいことがわかりました。例えば、ドアを他人のために開けてくれることなどです。」とタガワさん。「海兵隊員はロボットのように任務にとにかく忠実ですが、スイッチを切り替えて、親切で、プロフェッショナルな人間になることもできます。これが、私の軍に対する印象です。」
基地で働く日本人従業員の仕事は基地が成功するために重要である。なぜなら、日本人従業員なしでは任務を完了できない部隊があるからだ。
日本人従業員は日米をつなぐ架け橋であり、米軍指揮官のメッセージを日本人に伝えてくれる。
海兵隊員は岩国に数年駐留すると、次の基地へと赴任する。だが、日本人従業員はずっと基地で働き続ける。彼らこそ信頼の置ける、それぞれの領域の専門家である。
写真:6月26日にクラブ岩国内のランディングゾーンで行われた日本人従業員の定年退職式後、ケーキをカットするマンパワーディレクターのマイク・カレイロ中佐。式典では、出席した8名の日本人従業員が長年の勤務に対する感謝状を授与された。