米海兵隊岩国航空基地 -- 7月23日、キャンプ・アドベンチャー・ユース・サービス・プログラム(CAYSP)のスタッフが、岩国基地、スクール・エイジ・ケア・センター(SACセンター:学童保育施設)の子供58名を連れてとことこトレインに乗車した。
CAYSPはノーザン・アイオワ大学が運営する教育機関。このプログラムでは、大学生が世界中の米軍基地を訪問し、基地の子供たちと一緒に過ごす。
とことこトレインの乗車体験は子供たちにとって楽しい経験を意味するだけでなく、日本文化の別の側面を子供たちに見せることができる。「子供たちが基地の外に出て異文化を体験したり、基地の外がどんな風になっているかを見るのは大変重要だと思います。」と話すのはCAYSPスタッフで岩国デイ・キャンプを企画調整したダニエル・ミラーさん。
SACセンターから子供たちはバスに乗って、JR御庄駅に到着。小さな紙袋に昼食を入れた子供たちは、笑顔でペアの子供と手を繋いで、錦川清流線の電車に乗車した。
CAYSPスタッフのサマンサ・ナイルスさんは、「このとことこトレイン乗車体験は、子供たちが体験する日本文化の中でも一番ユニークなものの一つだと思います。」と話した。
「これは子供の発達に非常に重要です。」とナイルスさん。「子供たちは基地内のアメリカ文化と基地外の日本文化の両方を体験できます。清流線の列車内では周りの人が話す日本語を少しですが聞き取ることができます。このように、基地外に出て異文化を体験することが子供には非常に大きな影響を与えるのです。」
岩国デイ・キャンプの一行を乗せた列車は、竹林、田園、錦川沿いを通りながら、岩国市内の農村地帯を走り抜けていった。
錦町駅に到着すると、子供たちはとことこトレインまで歩いて移動。
とことこトレインは通常の電車と違い、自動車と同じようにモーターで走る。客車を引いて錦川沿いの農村地帯を走るトレインに乗ると、田舎の生活やユニークな日本のアートを間近で見ることができる。
トレインが暗く冷たいトンネルの中に入ると、涼しい風が吹いてきた。遠くにブラックライトが深紫色に光るのを見つけると、子供たちは興奮しておしゃべりを始めた。
ブラックライトの下では、明るい花のデザインがトンネルの天井や壁の岩に一つ一つ描かれており、子供たちは口をぽかんと開けて絵を見ていた。子供たちは指で絵を差しながら、「おー」や「あー」などとざわめいていた。
とことこトレイン乗車体験を終えると、子供たちは地元のお店でお菓子を食べながら地元の人々と交流した。また、基地にバスで戻る準備をする間、多くの蝶々が飛びまわり、子供たちを驚かせていた。
岩国デイ・キャンプの子供たちはさらなる文化体験をするために、8月6日、美川ムーバレーを訪れる予定。