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U.S. Marine Corps Sgt. Jesse Pena, a military working dog handler with Headquarters and Headquarters Squadron, Marine Corps Air Station Iwakuni, and a native of Texas, plays with his military working dog during an obstacle course at MCAS Iwakuni, Japan, Jan. 20, 2026. Obstacle course training is designed to instill confidence in military working dogs while also displaying operational readiness by enhancing the obedience and threat response of their K9s. (U.S. Marine Corps photo by Cpl. Sarah Grawcock)

Photo by Cpl. Sarah Grawcock

受け継がれる遺産

16 Feb 2026 | サラ・グロウコック伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

汗と涙にまみれた16時間にも及ぶ作業が終わると、金づちやのこぎりの絶え間ない音が静まる。辺りには夕暮れが訪れ、新しい木材と塗料の香りが空気中に漂う。海兵隊員たちは誇りを胸に沈黙の中で立ち尽くし、海兵隊軍用犬ハンドラーの世代を超えて受け継がれていく遺産を見つめている。8本の木製の十字架は、ごく一部の者にしか理解できない、しかし非常に力強い物語を語っている。

米海兵隊岩国航空基地の軍用犬舎の外には、海兵隊員たちに自らの使命と目的を思い起こさせる慰霊碑が厳かに立っている。この慰霊碑は、イラクおよびアフガニスタンで尊い命を落とした8名の軍用犬ハンドラーを追悼するためのものである。岩国基地所属の軍用犬ハンドラーであるジェシー・ペーニャ軍曹は、最初の勤務地である海兵隊基地 キャンプ・ペンドルトン(カリフォルニア州)で若手海兵隊員として学んだ伝統を受け継いできた。

「諸君の任務 の本当の目的は、あの十字架の上にいる仲間たちが決して忘れられないようにすることだ、と教えられました。キャンプ・ペンドルトンで兵長だった頃、十字架の前へ連れて行かれて、『これが我々が常に覚えておかなければならない遺産だ』と言われたのです」とペーニャ軍曹。「これこそ、我々がこの仕事をする理由です。過去の過ちから学び、この仲間たちが決して忘れ去られることがないようにするためです」

2017年、イラクおよびアフガニスタンで命を落とした軍用犬ハンドラーである、アダム・カン軍曹、クリストファー・リンクル二等軍曹、マックス・ドナヒュー伍長、ダスティン・リー伍長、クリストファー・ディアス二等軍曹、キートン・コフィー伍長、ジョシュア・アシュリー軍曹、デービッド・ソンカ伍長を追悼するため、彼らの名が刻まれた8本の十字架による慰霊碑が建立された。キャンプ・ペンドルトンのK-9セクションは、「ザ・ドッグス・プロジェクト」という団体とともに毎年追悼式典を開催し、遺族や友人、K-9コミュニティ
を再び集め、彼らの名を語り継いでいる。

「彼らは軍用犬と共に、最前線で国のために奉仕していました。この中には、偵察部隊や米海兵隊特殊作戦コマンドに配属されていた者もいます。我々がよく口にする言葉に『犬が道を切り開く(canine leads the way)』というものがありますが、まさに犬たちが先頭に立って任務を遂行しているのです」とペーニャ軍曹。

世界中で、軍人たちは先人たちの遺産を今も称え続けている。2024年10月に岩国基地へ着任したペーニャ軍曹は、多くの若手ハンドラーが自分たちの任務の背景や、その意味を十分に理解していないことに気づいた。そして、個人的な使命として、独自の慰霊碑を建立することを決意した。

「まず最初に、彼らに捧げる慰霊の壁を作りました。その後、部隊のロゴに十字架と彼らのイニシャルを入れ始めたのです」とペーニャ軍曹。「海兵隊全体でも、このような十字架が設置されている場所は一か所しかありません。だからこそ、ここ岩国で十字架を建立することがとても重要だと感じ、このプロジェクトを始めました」

11人の軍用犬ハンドラーは日の出前の午前6時に集まり、同じ目標と強い決意を胸に作業を開始した。海兵隊員たちは、木材を切り、釘を打ち、塗装し、穴を掘る作業に計16時間を費やした。その間、隊員の配偶者たちも協力し、戦死した隊員の写真を集めてラミネート加工を施し、8本の十字架それぞれにステンシルで彼らの名前を刻んだ。午後11時、十字架が立てられ、闇の中に浮かび上がった。ペーニャ軍曹の個人的な使命は、ついに成し遂げられた。

「仲間たちに向けてスピーチを行い、みんなで輪になって一人ひとりがそれぞれの思いを語りました。感情が高まって、涙を流す者もいました。祈祷が捧げられ、今ではここを慰霊の場として、また、これから先の世代が彼らを記憶に残し、学ぶための場所として使っています。彼らは単にインターネット上にある名前ではありません。彼らの名前は、我々の施設に刻まれています。犬舎に出入りするたびに、我々は、今日に至るまでに払われてきた犠牲を思い起こし、過去から学んでいくのです」


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