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A pair of egrets fly away after being deterred during a Bird/Wildlife Aircraft Strike Hazard patrol of the flightline at Marine Corps Air Station Iwakuni, Japan, Oct. 3, 2025. The MCAS Iwakuni BASH program is designed to keep runways and the surrounding area free of any wildlife that could pose a threat to daily flight operations. (U.S. Marine Corps photo by Sgt. Randall Whiteman)

Photo by Sgt. Randall Whiteman

第一の防衛線 : 滑走路の安全を守る岩国BASHチーム

3 Nov 2025 | ランドール・ホワイトマン軍曹 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

最初の航空機が滑走路を離陸する前、別の任務がすでに始まっている。夜明けとともに、鳥獣航空機衝突危険(BASH)対策チームがパトロールを開始し、ヘッドライトで周辺道路を照らしながら地平線を注視する。彼らの任務はあまり知られていないが、すべての離着陸が安全に行われるよう空域を確保することであり、極めて重要なものである。

「安全が最優先です」と話すのは、米海兵隊岩国航空基地のBASHチーム監督者であるエドワード・ホサックさん。「我々BASHチームが行うすべてのこと、すべてのパトロール、すべての行動は、人員と航空資産を守るためのものです。私たちの仕事がうまくいっていれば、誰も私たちの存在に気づきません」

彼らが管理するリスクは常に存在し、常に変化している。飛行機の歴史が始まって以来、鳥との衝突は飛行士にとっての課題であり、岩国航空基地も例外ではない。2017年以降、岩国基地における鳥との衝突は2,000万米ドル以上の損害を引き起こしている。特に2019年に発生したF-35Bライトニング航空機1機の事故では、単独で1900万ドル以上の損害が発生した。この出来事が転換点となり、単に危険に対処するだけでなく、航空機の離陸前に危険を積極的に予防する取り組みへと方針転換した。

野生動物の中で頻繁に問題となるのは、鳥のトビである。彼らは広い範囲で円を描いて旋回し、航空機が上昇または降下する高度で進入経路を横切る。
別の鳥のミサゴはさらに粘り強く、繰り返し追い払っても同じ止まり木に戻ってくることが多い。季節によって変化する行動パターンは、さらに状況を複雑にす
る。カルガモは雨の後、低地の排水エリアに集まり、ウミウは春と秋の季節の変わり目に群れを成して上空を通過することがある。BASHチームはこれらのサイクルを予測し、鳥の活動が急増する時期にはパトロールを強化している。

「これらは単なる鳥ではありません。時速200ノットでは、航空機にとって危険な飛翔体になります」と話すのは、岩国基地 飛行場副管理者であるジェロン・ジョンソンさん。「私たちがその『危険な飛翔体』に対処しなければ、航空機は飛行できません」

毎日午前6時から午後9時まで、BASHチームがシフトを重なるよう組むことで、飛行場が無防備な状態になることはない。各パトロールは、飛行場とその周辺生息地の詳細な捜索から始まる。そこは鳥が餌を探したり、群れをなしたりしやすい場所だからである。パトロールの目標は鳥の活動に対応するだけでなく、飛行場全体をそもそも鳥にとって「居心地の悪い場所」にすることだ。

危険が検知されると、BASHチームは段階的に威嚇レベルを上げていく。飛行場沿いの固定地点からプロパン式ガスキャノンを発射し、スピーカーから警報音を流して鳥の群れを飛行経路から遠ざける。鳥がそれでも留まる場合は、さまざまな発火装置を空に向かって発射し、警笛や破裂音を立てて航空機の進入・離陸経路から追い払う。これらの措置はすべて、鳥が危険な飛翔体となる前に、飛行場を彼らにとって不快な場所にして遠ざけるという同じ目的で使用される。これらの威嚇方法でも効果がない場合、BASHチームは最終手段である「駆除」へと移る。

駆除とは、飛行運用に対して即座かつ管理不可能な危険をもたらす鳥を意図的に除去することを指す。野生動物を追い払ったり侵入を阻止したりするために設計された通常の威嚇方法とは異なり、駆除は管理された行動であり、他のすべての手段が失敗し、なお危険が残ると判断された場合にのみ実行される。BASHチームにとって、駆除は常に最後の手段であり、鳥が飛行運用に直接的かつ即座の危険をもたらす場合にのみ使用される。例えば進入経路の真上を旋回し、何度威嚇しても離れない場合などである。この措置がとられるときは航空管制と連携し、飛行場全体の安全が確保される。また、すべての駆除実施記録は説明責任を果たすために厳密に記録される。

「私たちは常に動き続けています」とホサックさん。「じっとしていたら何もしていないのと同じです。積極的なパトロールが鍵なのです。鳥を追い払い、快適に過ごさせないようにすること。それが損害を伴う衝突をゼロにする方法なのです」

最新技術もこの活動を支えている。サーマルカメラやデジタル暗視装置により、BASHチームは暗い環境でも鳥や動物を発見できる。熱光学機器を使用すれば、直接介入が不可欠な場合でも安全な距離を保って対応できる。目撃情報、事象、衝突など、すべてのデータは記録され、何が起きているかだけでなく、いつどこで再び起こる可能性が最も高いかを把握できる。時間とともに蓄積されたデータによって明らかになった傾向もある。たとえば、トビの活動は早朝に集中し、ウミウの群れは台風シーズンの後に水路が再び満たされると急増する。また、草の高さや天候によって、飛行場内の特定の場所が「ホットスポット」になることも分かってきた。

こうしたデータ、技術、そして継続的なパトロールを組み合わせた取り組みが、基地のリスク特性を大きく変えた。その成果は注目に値するだけでなく、数字からも明らかである。2022年に新たなパトロール手順と装備が導入されて以来、岩国基地では2年半連続で損傷を伴うバードストライクが一件も発生しておらず、これは記録上、最も低いリスク水準となっている。

この成功は海兵隊の航空機だけでなく、民間航空機にも恩恵をもたらしている。岩国基地は共用飛行場であり、全日本空輸(ANA)の定期便を毎月数千人の民間人が利用している。BASHチームは、鳥の活動状況を低・中・高の3段階でリアルタイムに航空管制へ報告しており、これにより離着陸のタイミングを調整したり、リスクのある便を遅延・回避したりすることができる。

さらに、BASHプログラムは次の段階として、「DTAC(差動標的アンテナ結合)レーダー」の導入に向けた計画と調査を進めている。これは地上設置型レーダーで、2キロ以上先の鳥を追跡できる。このレーダーは高度、距離、飛行経路のデータをリアルタイムで把握し、BASH担当者と航空管制官に航空機が高危険空域に入る前に早期警告を与え、行動する余裕を与える。この新しい装備により、BASHチームは遠隔から危険を予測し、鳥が滑走路に接近する前に威嚇措置を調整できるようになる。

現在、ホサックさんはオレゴン州立大学で水産・野生生物・自然保全学の学位取得を目指しており、そこで学んだ知識を岩国基地の現場に還元しているという。「大学では渡りの仕組みから生息地管理まで学んでいて、その知識をすぐ現場に持ち帰って活かしています」とホサックさん。「鳥が来るのを止めることはできません。ですから、私たちも立ち止まるわけにはいかないのです」

彼らの活動はめったに知られることはない。しかしその影響力は、ジェット機が安全に離陸し、輸送機が無事着陸するたびに証明されている。「私たちの仕事の大半は、誰かの目に触れることはありません」とホサックさん。彼らの使命はシンプルだ - 滑走路をクリアにしておき、事故を防ぐことである。


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