米海兵隊岩国航空基地 -- 隊員食堂とは、すべての軍事施設の土台になるものである。米海兵隊岩国航空基地で5月9日、フライトライン隊員食堂が優秀なフードサービス部に贈られる、ウィリアム・ペンドルトン・トンプソン(W.P.T.)・ヒル少将記念賞を受賞し、優秀な食堂の模範となった。受賞したのは「2024年米海兵隊最優秀隊員食堂(管理および給養員部門)」。
W.P.T.ヒル記念賞は、海兵隊のフードサービスにおいて、最も優れた功績を挙げたフードサービス・スペシャリスト(給養員)と隊員食堂を称える賞である。この記念賞は、全米レストラン協会の非営利部門である全米レストラン協会教育財団(NRAEF)によって授与されている。海兵隊総司令官との協力により、NRAEFは毎年、海兵隊内の優れたフードサービス業務を表彰し、この賞を授与している。
今回、フライトライン隊員食堂が受賞に至ったプロセスは次のとおりである。米海兵岩国航空基地には3つの隊員食堂があり、それぞれが米海兵隊太平洋基地、キャンプバトラー(MCIPACMCBB)による半年に一度の技術検査を受ける。この技術検査では、管理、食品安全、衛生、調理など複数の項目で評価され、それぞれの隊員食堂がMCIPACMCBBによる技術検査の評価スコアを受け取る。岩国の3つの隊員食堂を管理する岩国基地フードサービス部は、岩国の隊員食堂の中で一番スコアの高かった食堂をW.P.T.ヒル記念賞にノミネートする。ノミネートされた食堂は他の海兵隊基地の食堂と競う。
W.P.T.ヒル記念賞のMCIPAC代表に選ばれた後、岩国のフライトライン隊員食堂は、海兵隊基地コマンドのフードサービス部長であるデイビッド・ハンリー中佐、フードサービス担当下士官のブレット・マークス上級曹長、NRAEFのマイク・ジョンストンさんによって、運営と手順に関する詳細な検査を受けた。この検査では安全性、衛生管理、フードサービスの基本遵守など、さまざまな側面が精査された。管理や運営手順が徹底的に再検査され、食品貯蔵施設の入念な検査や、海兵隊員や食堂で働く基本労務契約(MLC)従業員が調理をする様子なども視察された。
「(アメリカでの表彰式で、)私たちがメインステージに並んでトロフィーを受け取ろうとしたとき、大きなスピーカーから『米海兵隊岩国航空基地、フライトライン隊員食堂、最優秀賞(管理および給養員部門)』と聞こえてきたんです」と話すのは、岩国基地、司令部司令中隊(H&HS)、フードサービス・スペシャリストのホセ・サンチェス三等軍曹。サンチェス三等軍曹はフライトライン隊員食堂の前マネージャー。「誇りと喜び、そして安堵感が入り混じったような感じでした。『よし、一位になった。さあ、もう終わったことだ。次(の年の賞)に集中しよう』という感じでした」
フライトライン隊員食堂に勤務する海兵隊員やMLC従業員が誇りに思っていること、それは、仕事に対して揺るぎない責任感を持ち、自分の役割に高い誇りと目的意識をもっていることである。
「一番大事なことは、自分のやっていることに関心を持ち、責任感を持つことができれば、階級は関係ないということです」とサンチェス三等軍曹。
このサンチェス三等軍曹の考え方は、自分たちがしている仕事すべてにおいて団結と優秀さの文化を育むという、フライトライン隊員食堂の姿勢を完璧に表している。
「食堂に来てくれる隊員や他のお客との関係は、我々にとって非常に重要であり、誇りを持っています」とサンチェス三等軍曹。「ですから結局のところ、我々が本当に望んでいるのはそれだけなんです。賞や他のものはすべて、それにただ、付随してくるだけのものなのです」
「グアムの基地から、我々の業務を視察に来ました。 この食堂でやっていることをグアムの隊員食堂に反映させ、成功させるためです。」とサンチェス三等軍曹。
米海兵隊岩国航空基地のフライトライン隊員食堂がW.P.T・ヒル少将記念賞を受賞したことは、米海兵隊内で料理におけるトップの功績を収めたことを表している。それは、フライトライン隊員食堂が持つチームワーク、献身、そして常に一流を追求しようとする力の証である。彼らの成功は全軍人の士気を鼓舞するものであり、偉業とは、情熱と不屈の努力、そして職務のあらゆる面で最高水準を維持しようとする姿勢を分かち合うことで達成できるということを再認識させてくれる。