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A metal circle painted with the emblem of the U.S. Navy Seabees outside the facilities building at Marine Corps Air Station Iwakuni, Japan, March 22, 2024. The Seabees of MCAS Iwakuni are able to complete a variety of construction tasks, from installing furniture to repairing the airfield. (U.S. Marine Corps photo by Lance Cpl. Colin Thibault)

Photo by Lance Cpl. Colin Thibault

ヘルメットをかぶった働き蜂︓シービーズの貢献

14 May 2024 | コリン・ティボー兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

米海兵隊岩国航空基地には、さまざまな軍種に所属する軍人が住んでいる。彼らは皆、岩国基地をより良くするために、日々同じ目標を掲げて働いている。海兵隊員が航空機の整備に精を出し、海軍兵は海軍病院岩国診療所に出入りする。陸軍兵が動物診療施設で動物を治療し、空軍兵は基地内の通信をサポートする。このような光景を岩国基地内で目にすることは珍しくない。まるで野生動物サファリのように、岩国基地内を巡れば、さまざまな軍服を目にすることができる。しかし、その中でもひときわ異彩を放つ海軍兵たち がいる。彼らの左胸ポケットには「ファイ ティングビー(戦う蜂)」のユニークなロ ゴが縫い付けられており、その下には 「シービーズ(海の蜂)」の文字がある。

名高きシービーズは、道路、橋、掩体壕(えんたいごう)、飛行場、施設などの建設や災害復旧作業などを目的として 1942年に創設されて以来、世界中のあ らゆる戦場に配備されてきた。この海軍建設部隊(NCF)の技術者たちの名前は、 「建設大隊(Construction Battalions)」 という呼称の頭文字である「シービー (C.B.)」に由来しており、岩国基地司令部司令中隊(HHS)の施設部に所属する米海軍シービーズは、その名声を守り続けている。彼らは常に、岩国基地の任務遂行に不可欠な基地プロジェクトを建設、メンテナンス、そして支援している。

「何が起ころうとも、我々はここで仕事を完成させます。」と話すのは、HHS、施設部所属のジィバン・マルケス=フ ォンタネス米海軍一等兵。「我々がやっているような仕事は、多くの人にはできません。」

テレビの設置などの小規模な作業から、飛行場修復(ADR)のような大規模な作業まで、岩国基地のシービーズは日々、さまざまな任務に携わっている。また、海兵隊員や日本人の両方と日常的に仕事をし、専門分野を広げることができる特徴的な立場にある。 長い歴史に裏打ちされた大きな期待に応えるため、シービーズは建設や修繕など、 必要とされる仕事を滞りなく完成させるために絶えず努力している。

ワークセンターの監督補佐と飛行場 修復(ADR)主任下士官コーディネーターを兼務するアンドリュー・バスケン米 海軍二等兵曹(大工)は、岩国基地のシ ービーズの重要な特徴の1つとして、その適応性と多才性を強調する。彼らは、 日常的なプロジェクトでテナント部隊を継続的に支援したり、「アクティブ・シールド」や「コブラ・ゴールド」のような岩国基地の訓練演習を調整している。

「第171海兵師団支援中隊(MWSS171)がコブラ・ゴールドに行く前、実地訓練のために我々の道具をいくつか貸し出しました。『この道具は貸すが、 私の部下にブロックを積むのを手伝わせてくれ』と言ったんです。そうすることで、マルケス=フォンタネス米海軍一等兵や他の海軍兵に実地訓練を受けさせることができ、同時にMWSS-171の任務を支援することができました。」

岩国基地シービーズへの業務命令は、落ち着いているときと混沌としているときがあり、そのときどきで変動するが、彼らの目標は、必要とされれば即座に何でも建設できるように準備しておくことである。

「もちろん、忙しい日もあります。」とバスケン米海軍二等兵曹。「例えば、フ ライト・シミュレーター用のテレビを設置するだけのときもあれば、アクティブ・ シールドのような大規模演習が近くなると、他のテナント部隊の状況を確認しながら、演習の設定準備や構築を行うときもあります。どのようなときでも、す べて予定時間内に完了するように調整しながら行っています。」

岩国のシービーズは日本に駐留しているため、その職業を専門としている日本の基本労務契約(MLC)従業員と働く機会を得ることができる。MLC従業員は何十年にもわたって培った知識を同僚であるシービーズと共有し、また、シ ービーズもその知識をMLC従業員と共有している。

「MLCと仕事をするのは、とてもユニークな経験です。」とバスケン米海軍二等兵曹。「彼らはとても知識が豊富で、勤勉で、仕事に情熱を持っています。MLCと一緒に仕事をするときに一 番大変なのは言葉の壁ですが、幸運なことに彼らの現場監督が通訳をしてく れます。そうでないときでも、指さすだけで何をしないといけないかは把握することができます。」

言葉の壁やアメリカとは異なる建設技術への適応といった課題に直面しながらも、シービーズはその技術にこだわり続けている。MLCと協力し、また、MLCから学ぶことで、彼らは常に技術と能力を磨き続けている。

岩国基地のシービーズは飛行場修復(ADR)で重要な役割を果たしているため、他の部隊と協力する場面も少なくない。例えば、MWSS-171、岩国基地にローテーションで配備されている他のシービーズ、陸上自衛隊と海上自衛隊など、岩国基地のシービーズは、ADRのためにさまざまな部隊と連携している。

バスケン米海軍二等兵曹は、「私が岩国基地に赴任した当初は、ADRプログラムはほとんどありませんでした。」と説明する。「ですが、私が以前、所属してい た部隊でADRを担当していたことを施設部長のハンセン中佐が知るところとなり、ADRプログラムを大きくしていきました。」

最近実施されたADRプログラムで、 岩国基地シービーズは他の部隊との訓練の機会を増やし、知識だけでなく即応態勢を高めることができた。

「例えば、今回のADRでは、 MWSS171、陸上自衛隊、海上自衛隊と調整し、訓練に協力しました。」とバスケン米海軍二等兵曹。「我々はMWSS-171の掘削ピットエリアに行き、滑走路への攻 撃をシュミレーションします。そして屋外に出てクレーターを作り、被害を評価し、修復を始めます。希望する深さまで掘削して埋め戻し、キャップ材で埋めることに徹するだけです。」

岩国基地のシービーズは、建設し、 修理し、常に即応態勢を整えるという使命を果たすために、その揺るぎない献身と多才性を発揮し続けている。彼らは、海兵隊と自衛隊の両部隊と共に岩国に駐留している利点を生かし、基地での任務遂行に必要不可欠な運用を続けながら演習に参加することで、自分たちの技術の幅を広げ続けている。そして、「我々は建設し、我々は戦う(We Build, We Fight)」のモットーを体現し続けている。


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