米海兵隊岩国航空基地 -- 朝、ラジオをつけると「米軍のためのAFN!」というフレーズが聞こえてくる。テレビではコマーシャルが流れ、スマートフォンを開けばソーシャルメディアで、米軍放送網(AFN)はあらゆるところで目にする。
AFNは写真撮影やビデオ撮影、ラジオ制作のための取材を行い、エンターテイメント番組や情報提供番組を作成している。AFNはこのような番組を通じて、岩国基地コミュニティに還元し、基地内の住民や組織を支援している。
「放送網として、米軍人や岩国基地で働く日米民間人、そしてその配偶者の皆さんに無料のサービスを提供している。」と話すのは、AFN岩国の運用マネージャー、テイラー・ディマルティノ米海軍一等兵曹(マス・コミュニケーショ ン専門職)。「AFNが放送しているのは無料のラジオ番組なので、チューニングを合わせれば誰でも、エンターテイメント番組を聞くことができる。」
AFN岩国が優れているのはラジオ放送やニュースを伝えることだけではない。バラエティに富んだディスクジョッキー(DJ)番組やイベント広報でもその専門性を発揮し、岩国基地の活気ある雰囲気に大きく貢献している。さらに、基地内の子供たちをAFNの施設見学ツアーに招待するなど、岩国基地コミュニ ティと積極的に関わっている。このような取り組みは、基地の子供たちがAFN岩国で使用されている高性能な機器やその仕事内容について理解を深める機会となっている。
「AFN岩国の主な仕事はラジオ放送だ。海兵隊の広報機関である報道部(COMMSTRAT)と異なるのは、AFNには送信機があるということだ。」と説明するのは、AFN岩国の戦闘カメラマン兼ラジオ放送担当のブライアン・ボーリン兵長。
AFN岩国は放送班とニュース班という二つの異なる班で構成されており、これらの統合部署として運営されている。放送班はAFN岩国や岩国基地の両方の声を代弁する一方、ニュース班は岩国基地コミュニティに情報を提供するための興味深く、人々の記憶に残るよう なビデオの制作に重点を置いている。 これら二つの班がユニークな相乗効果をもたらすことで、AFNの明確な独自性が形成されている。
これら二つの班に分かれることは、AFN岩国が持つ多面的な能力を際立たせているだけではない。最低限、週1本のビデオ制作が求められているが、AFN岩国は週平均6本のビデオを制作するなど、幅広い機能を満たす能力を高めている。
ニュース班は基地コミュニティと積極的に関わって番組を制作しているが、これは注目すべき高い評価を得ている。「AFN岩国のニュース班は他のAFNを圧倒している。特に太平洋地域においては、他のAFNより数多く、より高品質な内容のビデオやニュースパッケージを作成している。」とボーリン兵長。
情報提供やエンターテイメントに加えて、AFN岩国は米軍人を元気づける存在になっている。特に愛する人から離れて、外国に駐留している軍人にとってはなおさら心強い存在である。
AFNの存在と、彼らが基地コミュニティの為に行っている活動はすべて、「岩国に駐留している米軍人が恋しく思っている『故郷』を少しでも感じてもらえるためにやっている。」とボーリン兵長。
「AFNはソーシャルメディアやラジオを使って、基地コミュニティでどんなイベントがあるかを知らせたり、基地内にどんなサービスがあるかをリスナーに知らせている。」とディマルティノ米海軍一等兵曹。「AFNのメッセージを、岩国基地やその周辺地域での活動に多く組み入れることで、我々AFNは、より活動的になるための新たな取り組みの原動力になっている。」
AFN岩国は、コミュニティの関わりを深める上で必要不可欠な役割を担っており、絶えず基地住民から注目を集めている。岩国基地での日常生活に欠かせない存在として認識されているAFN岩国。それは、岩国基地に駐留する米軍人や自衛隊員、その他の人々が岩国基地での生活を楽しみながら、いつまでも続く思い出を作ることに貢献する、 重要な存在である。