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U.S. Marines with Marine Corps Air Station Iwakuni pose for a group photo at MCAS Iwakuni, Japan. (Courtesy photo)

Photo by Cpl. Darien Wright

困難を力に変える: ロバート・ナバロ一等軍曹

13 May 2024 | ダリエン・ライト伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

「毎日出勤して、昨日よりもよい人間になろうとするべきだ。仕事を終えても疲れていなかったら、それは最善を尽くしていないということだ。毎日がより良く、より賢く、より早く、そして強くなるチャンスだ。無駄にしないでほしい。」と話すのは、 米海兵隊岩国航空基地、司令部司令中隊、S-3担当上級下士官のロバート・ナバロ一等軍曹。S-3は、主に年次訓練や軍事教育の計画、スケジュール調整などを行う部署である。

カリフォルニア州サンディエゴで育ったナバロ一等軍曹は、母親と生活をしていた子供時代の大半を普通の生活を送ろうともがいていた。当時の彼の環境は薬物乱用、ギャングによる暴力、そして死に囲まれており、世界の辛い現実を見てきた。

ナバロ一等軍曹は「体験してきた過去を変えたいとは思っていない。それが自信や忍耐強さ、回復力を教えてくれたからだ。この過去の体験のおかげで、より理解ある、思いやりのあるリーダーになることができた。」と話す。

ナバロ一等軍曹の母親は彼女自身の問題を抱えていた。彼女から受けた影響は必ずしもよいものではなかったが、それでも、ナバロ一等軍曹が今日のようなリーダーに成長するうえで彼女の存在は大きな役割を果たしている。

「ナバロ一等軍曹は大胆な態度で、部下の海兵隊員の為に立ち上がってくれます。隊員の面倒を見るためなら何でもしてくれるような人です。」とナバロ一等軍曹について話すのは、岩国基地、司令部司令中隊の管理専門職、マグダレナ・メンドーサ三等軍曹。ナバロ一等軍曹とは違う職場で働いているメンドーサ三等軍曹だが、ナバロ一等軍曹は彼自身の職場だけでなく、彼女や彼女の職場の隊員にも良い影響を与えているという。

「ナバロ一等軍曹はすぐに、私たちの職場での仕事のやり方を変えようとしてくれました。また、体力トレーニングを合同で行い、私たちの職場の士気を鼓舞するのに本当に助けになってくれました。」とメンドーサー三等軍曹。

ナバロ一等軍曹は海兵隊入隊前にも、海兵隊員が持つ仲間同士の特別な絆を見てきた。現役の海兵隊員だった父親と暮らしているとき、海兵隊員が持つ兄弟愛や勇ましい態度に触れることで、自分自身も同じ体験をしたいと思うようになった。これが、彼を海兵隊入隊に駆り立てた理由の一つである。

「父のライフスタイルはとても幸せそうで、健康的だったのを覚えている。高校最後の2年間を父と 一緒に暮らすことができたのは幸運だったと思う。」 とナバロ一等軍曹。  

2007年に高校を卒業すると、ナバロ一等軍曹はサンバーナーディーノにあるカリフォルニア州立大学に進む。そこで海兵隊の飛行士になるという目標を追いかけるつもりだったが、その後すぐ、この目標を断念し、対テロ世界戦争で戦うために入隊するこ とを決心した。

ナバロ一等軍曹は「今、戦争が起きている。大学にはいつだって戻れる。」と思ったという。「戦いの最前線に行きたかった。最初はプライドなどではなく、 殺し合いや戦い、悲惨な状態の最悪の場所を求めていただけだった。自分の中に同じようなものがあるかどうかを知りたかった。」

2008年7月にブートキャンプを終了すると、ナバロ一等軍曹は歩兵訓練大隊(現在の歩兵海兵隊員コース)に進み、そこで彼は自分が求めていた挑戦を体験することになる。このコース参加中、彼は歩兵機関銃手に志願した。

彼は入隊当初すぐに、歩兵としての苦難を経験することになった。ナバロ一等軍曹の場合、顕著だったのはリーダーの指導力の低さだった。

「入隊したての隊員だったころは、直接命令を受けることがほとんどで、説明を受けることはなかった。自分が何をするのかを理解していたら、やればいいだけだが、何をするのか理解しないで命令だけ受けると、自分が何をするのかを自分で考えなければならなかった。ミスをすればしごかれた。」とナバ ロ一等軍曹は話す。

入隊当初に受けた厳しい待遇と成長期の経験が、ナバロ一等軍曹を後のリーダーへと成長させた。

「今、自分が皆の役に立てていることを素晴らしいと感じている。海兵隊員が何を必要としているかを聞いて、彼らがそれを手に入れられるよう、助けている。支援される側ではなく、支援する立場になれた。」

岩国基地に赴任してから、ナバロ一等軍曹は自身の経験と知恵を岩国基地で発揮する一方、海兵隊の違った側面を学ぼうとしている。

岩国基地は現在、基地人員が訓練を受けやすくするために、屋内小火器射撃場(ISAR)の改修工事を行っている。ナバロ一等軍曹はこの改修工事の監督・管理をしている。この改修工事が完了すれば、基地の戦闘態勢の改善に不可欠な武器の資格を、海兵隊員、海軍兵、日本人警備員が岩国基地内で取得できるようになる。

岩国基地の改善に貢献する仕事に加えて、ナバ ロ一等軍曹は若い隊員だった頃の攻撃力を維持し、同じ考え方を部下の海兵隊員に教えようと常に努力を続けている。その前向きな姿勢とカリスマ的な人柄により、ナバロ一等軍曹は部下の海兵隊員たちに心から尊敬されている。

「彼は海兵隊員として、多くの経験を積んでいます。ナバロ一等軍曹は、海兵隊員とは何者かという基本原則を具現化したような人です。彼のリーダーシップのスタイルや海兵隊員に対するケアの仕方に感謝しています。」とメンドーサ三等軍曹。

「もっと多くのことを与えたいと思っている。」とナバロ一等軍曹。「海兵隊員には自分自身のことを良く思ってほしい。自分自身だけでなく、仕事でも、 格闘技でも、スポーツでも、自分がすることすべてに対して、もっと自信を持ってほしいと思っている。」


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