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テキサス州、ゴードン出身のキーリー・デント伍長(中央左)が見せてくれた幼少期に撮影した家族写真。デント伍長は幼少期から2020年夏に米海兵隊に入隊するまで、家族と一緒にロデオに人生を捧げてきた。(写真提供:キーリー・デント伍長)

Photo by ジェシカ・ブレイデン三等軍曹

魂、心、そして身体の回復力:ロデオ人生から海兵隊員の道へ

1 Dec 2022 | フポン・ウェン三等軍曹 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

テキサス州、ゴードンの農場にロデオに人生を捧げる家族がいる。その家族はブルライディング、チームローピング、ブレイクアウェイローピングのような大会に出場する準備に多くの時間を費やし、全米を回っている。キーリー・デントさんはこの家族の中で育った。彼女は家族と一緒にトレーニングを重ね、幼いころからすべてのことにベストを尽くしてきた。高校卒業時には卒業生総代を務め、リベラルアーツの準学士号取得。ジュニア全米バレーボールチームの選手としてプレーし、二年間、全米トップスリーのリベロの一人であった。  

しかし、競争心の強い家族の中で育ったため、彼女は生涯にわたって常に批判にさらされ、高い水準を求められてきた。このため、デントさんは決して「自分が十分だ」と感じることができなかった。高校卒業後、彼女はテキサスA&M大学に入学して大学生としての人生を始めようとしていた。だが、大学の寮に入る数週間前、電話が鳴った。

「海兵隊のリクルーターからの電話でした。なんとなく『これだ』と感じました。」とデントさん。「自分の人生を完全にコントロールできる唯一の選択でした。」

故郷のコミュニティからは批判的な反応が多くあったが、彼女は大学生ではなく、アメリカ海兵隊員になることに決めた。デントさんは故郷を離れ、新兵訓練所を優秀な成績で卒業し、兵長の階級を獲得した。さらに軍事職業専門学校も優秀な成績で終了した。新兵訓練所や軍事職業専門学校でトップの成績を収めたにもかかわらず、彼女はなお否定的な意見に直面した。

「多くの人が私にはできないと思っていました。」とデントさん。「私自身も彼らが言うことを素直に信じるようになり、自己嫌悪に陥った時期がありました。」

2021年4月8日、デントさんの体重は、普段の体重140ポンド(約64キログラム)より30ポンド(約13キログラム)多い170ポンド(約77キログラム)になっていた。体重増加と戦うため、彼女は空腹に耐えるようになり、その結果、摂食障害になってしまった。自分自身に対する認識も低下し、心身の健康が損なわれてしまった。

「私は抜け殻のようになってしまいました。」とデントさん。「幸せも感じられず、何かに熱中するというわけでもなく、ただ、そこに存在しているだけの状態でした。」

最初の部隊である第12海兵飛行大隊(MAG-12)に配属されたとき、航空情報分析官に任命された。部隊について学ぶうち、彼女は健康やその維持増進に熱心な人たちと出会った。その中の一人がセキュリティ担当上級下士官のロバート・サンダース一等軍曹。彼はジムに定期的に通い、ほかの隊員がそれぞれのフィットネスの目標を達成できるよう、モチベーションを高めている。

「サンダース一等軍曹がジムにいるときはみんな、彼をあこがれの目で見ていました。」とデントさん。「私は自分自身を見つ直し、『もし体重を減らすのなら、健康的な方法でやろう。みんなが憧れるような人になりたい』と思うようになりました。」

サンダース一等軍曹や友人の助けもあって、デントさんはウェイトリフティングをはじめ、生活の中で悪影響を与えるものを排除し始めた。ネガティブな人間関係に影響されるのをやめ、現在は健康的な食事をとり、前向きな生き方を手助けしてくれる友人たちと過ごすようになった。デントさんの心身の健康は一年の間に向上した。彼女は現在、岩国基地アイアンワークスジムが主催するウェイトリフティング大会に出場している。仕事では、デント伍長は経験を積んだ航空情報分析官としてMAG-12を支援しているだけではなく、シングルマリンプログラム会長として、また、MAG-12下士官協会の副会長として、海兵隊員や海軍兵を支援している。

「デント伍長についていうと、毅然としていて、やる気に満ちた、回復力のあるなどが思い浮かぶ性質だ。」とサンダース一等軍曹。「彼女の勤労意欲、ジムでの個人記録、コミュニティ参加への責任感を通して、デント伍長は精神的、心理的、肉体的に自分自身を向上させる方法を模索し続けている。」

デントさんは一貫して、自分自身を向上させる方法を考え、取り組んでいる。彼女は人々から尊敬される人間になれるよう、自分自身や自分を支援してくれる人たちが彼女のことを誇りに思えるよう、毎日スキルを磨いている。食事制限、体力づくり、体格づくりを継続し、ボディビル大会に出場する野望も持っている。

「私は、自分が強くなってきたことに誇りを持っている。進歩してきましたが、旅はまだ終わっていません。まだ時々、自分自身について以前と同じように感じることがあり、昔の自分を修正することもあります。それでも毎朝目を覚まし、努力を続けています。」


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