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9月7日、米海兵隊岩国航空基地、マシュー・ペリー・ハイスクールのフットボールフィールドに立つ、同校フットボール部前監督のフランク・マシアスさん。マシアスさんは2011年から2022年8月までマシュー・ペリー・ハイスクールのフットボール部監督を務めていた。現在はケンタッキー州、ポート・キャンベル在住。(写真:デイビッド・ゲッツ兵長)

Photo by デイビッド・ゲッツ兵長

「今日を制する」-フランク・マシアスさん ペリー・サムライ・フットボール部前監督

6 Nov 2022 | デイビッド・ゲッツ兵長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

「今日を制する。私にとってはこれがすべてを要約している。毎日よりよい人間になろうとし、毎日よりよいアスリートになる。」これは、マシュー・ペリー・ハイスクール、フットボール部前監督のフランク・マシアスさんのモットーである。マシアスさんはこのモットーを選手に言い続けてきた。100%であろうと1%であろうと、マシアスさんにとって、選手の成長こそが心の勝利である。

フランク・マシアスさんは2011年から、マシュー・ペリー・ハイスクールでフットボール部の監督を務めてきた。元数学教師だったマシアスさんは当初、フットボール部と野球部で両方の監督を務めており、そのどちらもマシアスさん自身が立ち上げたものである。

ペリー・ハイスクールは2000年代当初、学校のフットボール部を閉鎖している。プレーに興味を持つ生徒が十分いなかったため、部を維持するのに必要な部員が確保できなかったためである。マシアスさんが岩国に数学教師として赴任してきた2011年、ちょうど都合よく、モーガン・ニュージェント校長(当時)はフットボール部を復活させようとしており、マシアスさんはその実現に理想的な人物であった。マシアスさんは2004年から2011年まで、ドイツのマンハイム高校で監督を務めた経験を持っていた。同校のフットボール部監督として成功を収めたマシアスさんはその経験をもってペリー・ハイスクールに赴任し、最終的にフットボール部の総監督になった。

「2013年には生徒数120名の学校で63名の部員を抱えていた。高校の半数以上の生徒がフットボール部でプレーしていた。」とマシアスさんは話す。「初めて代表に選ばれたのは2014年だった。日本地区で優勝し、初めての世界大会に臨んだが、50対60で負けてしまった。岩国には素晴らしい子供たちがいる。海兵隊員や海軍兵の子供たちだ。彼らはとてもよく練習に励んでいる。」

学校で子供たちの監督を務めているうちに、マシアス前監督はこれまでとは異なる視点を持つようになった。競争心はそのままだったが、その間ずっと、すべての試合に勝つことよりもっと大事なことを理解するようになった。

「監督になると、最初はただ勝ちたいと思うようになる。勝つことがすべてだからだ。」とマシアスさん。「『やった。自分は大会で勝った。この試合に勝った。あの試合に勝った。』若い監督にとってはそれが最も重要なことだ。だが監督をするようになると、『勝つ』ということが試合に勝つことではないことがわかるようになってくる。自分が指導する子供たちであり、彼らに何を教えるかということだとわかってくる。」

マシアスさんは、フットボールのプレーを通じて一生懸命練習すること、規律、もちろんチームワークなど、様々なことを子供たちに教えることで、子供たちがより良い人間に成長できるよう、手助けしていることに気づくようになった。このようなことを学ぶことで、子供たちは成功する大人になることができる。

「それが子供たちをよりよい人間に成長させるのだ。このようなことを子供たちに教える手段として、スポーツやフットボールを見るようになると、もっとやりがいのある役割を担うようになる。」とマシアスさん。「私にとっては、成功とは子供たちに関することだ。それこそが私の成功だ。試合に勝つことではなく、子供たちなのだ。」

マシアスさんは監督としてのキャリアの中で、130人の子供たちをフットボールで指導することから、M.C.ペリー・ハイスクール赴任当初は教室から教室を回って子供たちにフットボールをやらないかと聞いて回ることまでやってきた。

マシアスさんは自分の教え子たちとフィールドだけでつながっているのではない。以前の部員でも現在の部員でも、マシアスさんは自分が指導した生徒たちと連絡を取り続け、彼らが社会で価値ある人間になる成長過程を見守り続けている。

「子供たちを束ねて、人生の価値を教え、成功に導くのはのは簡単なことではない。」とマシアスさん。「例えば、うちのチームにいた生徒は今、アナポリスの米海軍兵学校にいる。このような子供たちが前に進みながら素晴らしいことをしているのを見られることは、私にとって最もやりがいを感じられる時だ。」

「自分の子供がフットボール部に在籍していた先生がいた。彼女は(他の保護者に)『子供はM.C.ペリー・ハイスクールに通うの?だったらマシアス監督の下でフットボールをやるべきよ。監督はフットボール部の監督というだけでなく、子供たちを大人に成長させてくれる人よ。』と言っていた。」

マシアスさんは常に指導しているが、それはフットボールにとどまらない。生徒の人生の進路、選択、健康や幸福についても指導している。これらは公共の場でもフットボールフィールドでも、マシアスさんが主眼を置いていることであり、彼は今日までこの哲学に従っている。

「試合には勝つときもあれば負ける時もあるが、生徒たちがよい人間になっているのを見ること、それこそが重要だ。」とマシアス前監督。「一日一日努力を積み重ね、より良い人間になろうとする素晴らしい子供たちに恵まれた。彼らは常に向上心をもって勢いに乗っているが、フットボールのフィールド外でもそれを活かしてほしいと思っている。」


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