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2月22日、米海兵隊岩国航空基地の倉庫に格納されている監視艇。岩国基地の港に許可なくアクセスする者がいないよう、この監視艇は通常、岩国基地周辺の海域をパトロールしている。(写真:ダリエン・ライト伍長)

Photo by ダリエン・ライト伍長

沈まず運用し続ける:海軍艦艇支援に携わる港湾運用課

9 May 2022 | ダリエン・ライト伍長 Marine Corps Air Station Iwakuni-Japanese

米海兵隊岩国航空基地で波の音と海水の匂いが出会う場所に港湾運用課がある。港湾運用課は岩国基地の任務において非常に重要な部分を占めているが、それ以上に岩国基地の成功に必要不可欠なのは、港を機能させている海軍兵だ。

「岩国基地には1,000フィート以上の長さがある多目的ふ頭があり、様々な艦艇が入港できる。」と話すのは、港湾運用課、港長のフアン・ヴィジル海軍上等兵曹。

港湾課は主に、様々な艦艇を停泊させ、物流任務を行うが、このような任務を通じて岩国基地を支援している。これら任務を遂行するために、港湾課は所属する海軍兵を信頼している。海軍兵はそれぞれ、掌帆長、電装士、機関士などの専門を持っている。掌帆長の役割は艦艇とその設備のメンテナンスを行うこと。機関士は各艦艇の油が交換されているか、また修理が完了しているかを確認する。電装士は船舶内の電気設備の配線やきちんと機能するかを確認する。

岩国基地に配属されている海軍兵の多くは基礎訓練所から直接、岩国に赴任する。新しく赴任した海軍兵は、経験豊富な海軍兵から岩国基地で訓練指導を受けることで、任務に参加できるようになる。

「基礎訓練所から岩国基地の港に直接赴任する海軍兵は乗船経験がなく、我々の多くが持っているような経験をしていないので、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(職場内実務訓練)が必要になる。そのため、我々が日々の任務にあたっているときに、自分たちがやっているように教えることが必要不可欠である。」と話すのは港湾運用課、掌帆兵曹のヤラ・シュミット海軍二等兵曹。

岩国基地が持つ、海兵隊以外の米軍や自衛隊を含む他国軍と合同運用性は、艦艇入港や訓練演習によってプラスの影響を受けてきた。大規模艦艇の入港や荷下ろしを支援し、二国間訓練演習を可能にしていることで、 港湾施設自体が日米同盟における役割を果たしている。このような実務訓練を実施する機会を通じ、港湾運用課に配属された新人海軍兵は専門知識に習熟し、入港する艦艇や係留船のメンテナンスに費やす時間を短縮することができる。

「港湾運用課はまた、施設部環境課とも連携して任務にあたっている。」と話すのは、港湾運用課、機関士のクリスチャン・スーチェック海軍一等水兵。「油流出防止・回収訓練も実施している。」とスーチェック一等水兵。

施設部環境課は、港湾運用課や海上自衛隊と頻繁に年間訓練演習を実施している。これらの訓練演習の中には油流出対応もあり、これは環境課が生分解性石鹸を使って模擬の油を流出させ、流出した模擬の油が外部の海に滲出するのを石油ブームを使って防ぐ訓練。海軍兵は、石油ブームリールを設置する様々な方法や、火災を消火する様々な方法を記した手引書を渡される。石油ブームリールは、油圧で簡単に石油ブームを展開することができ、油の流出を包み込むようにして防ぐことができる。

米海兵隊岩国航空基地は航空施設を兼ね備えた唯一の在日米軍施設であり、港湾運用課が提供する支援は岩国基地だけでなく、インド太平洋地域全体にとって有益である。また、艦艇を迅速に入港、展開させ、部隊に航空機で搬送予定の物資を提供できる港湾運用課の能力も重要な要素であり、自然災害が発生して支援を求められた場合には、日本の様々な地域で支援活動をする能力を岩国基地に与えている。


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