米海兵隊岩国航空基地 -- 日本人、岩国基地住人、米軍隊員の総勢361名が4月7日、基地内のフライトラインと市内の住宅街を走り抜けた。
人々は何かに向かって走ったり、何かから逃げるために走っていたわけではない。彼らは第52回MCAS岩国フル&ハーフマラソン大会に参加したランナーたちである。
このマラソン大会はマリン・コー・コミュニティ・サービス(MCCS)イワクニが主催したもので、市と基地も様々な面で支援した。今大会では初めて、基地内だけでなく基地の外も走るコースになっており、基地内のフライトラインもコース内に含まれている。フライトラインは5月5日に予定されているフレンドシップデーの航空ショー以外では見ることができないため、今回参加した日本人ランナーはユニークな機会を得ることができた。
「今年は去年とはコースを少し変えて、ランナーの皆さんが楽しめるように工夫をしてみました。」と話すのは、MCCSイワクニ、センパーフィット課、アシスタント・アスレチック・ディレクターのワニータ・ストールウォースさん。「ランナーの皆さんはコースを楽しんでくれたように思います。フライトラインの中に入ったことのある人はほとんどいませんし、同じトラックを何周もするより、基地の外を走るコースのほうが気が利いたコースだったのではないでしょうか。」
大会には基地住人と地元の日本人、170名がボランティアとして参加し、ランナーに水やスポーツドリンク、果物を配布した。
あるアメリカ人ランナーが、コース内やゴールで見られるランナー同士の友情の話をしてくれた。
「私の前を走っていた日本人ランナーは、私が彼のすぐ後ろについて走っているのに気づきました。」と話すのは航空消防隊のトレーニング・チーフ、レイチェル・ルクレツィア三等軍曹。「彼は私のほうに振り向き、もっと自分に近づくように促しました。彼が給水に止まるまでの3マイル(約4.8キロメートル)程の間、彼は私をずっと励ましてくれました。」
ほとんどすべてのカテゴリーで日本人ランナーが優勝した。
本大会の優勝者はマラソン、男性の部ではナガシタ・ヨシヒサさんで2:37:40。女性の部はフジイ・エツコさんで3:02:14。ハーフマラソン、男性の部ではトモモリ・ケイイチロウさんで1:15:02。女性の部はツツモト・ヨシミさんで1:21:02。