米海兵隊岩国航空基地 -- 島根県益田市で11月3日、七尾まつりが開催され、岩国基地隊員が伝統的な衣装を着けて参加した。
隊員は岩国基地を出発し、日本海側にある益田市まで移動。まつり会場に到着すると、他に参加する地元の人たちと合流した。古くから伝わるこの七尾まつりでは大小行司行列、音楽、踊り、露店などが催される。
まつりで海兵隊員と海軍隊員が務めたのは、この土地の侍や貴族の家来役。七尾まつりは地元の歴史を記念して行われており、その起源は10世紀にまでさかのぼる。
大小行司行列では、隊員と日本人参加者が長い行列となって益田市内を練り歩いた。沿道からは、見物に来た地元住人や観光客から行列に向けて声援が送られた。
「(地元の皆さんは)今日の海兵隊員や海軍隊員の行列にとても感心していました。」と話すのは、岩国基地、政務・地域対策室(S-7)のタケダ・タカユキさん。「地元の参加者の皆さんは(行列の)途中で疲れた様子を見せていましたが、行進のプロである海兵隊員や海軍隊員はは疲れを見せていませんでした。(隊員は)じっと立って、本当に立派に歩いていました。(周りの観客からは)『うわぁ、素晴らしい。見事だ。』などの言葉をたくさん聞きました。」
行列が終わると、隊員たちは衣装から私服に着替え、行列で歩いた通りに出ている露店で日本の食べ物を試して周った。
参加した隊員たちは、昔の衣装を身に着けて地方独特の文化を体験できたことを話していた。
「外に出かけたり、基地が提供してくれるシングル・マリン・プログラムや他の旅行などは絶対に利用するべきだと思います。今日のような決して忘れられない体験ができるからです。」と話すのは、まつりに参加したマイケル・ラム一等兵。「こういった体験は、生涯を通じて一度できるかできないかぐらいのものだと思います。」